なでしこジャパンは3日、パリ五輪準々決勝でアメリカ女子代表と対戦した。
グループC最終節のナイジェリア女子代表戦に3-1で勝利したなでしこジャパンは、2勝1敗の2位で決勝トーナメントに進出。準々決勝では、グループBで3戦全勝の首位通過を果たしたアメリカと激突した。
過去に女子ワールドカップとオリンピックを4度ずつ制し、両大会で最多優勝国となっている強豪との一戦に向けて、なでしこジャパンは長谷川唯や長野風花、熊谷紗希らをスタメン起用。藤野あおばや北川ひかるらも名を連ねた。
試合は立ち上がりからアメリカにボールを持たれるものの集中した守備でシュートまで持ち込ませず。虎視眈々とカウンターを狙いながら中盤での攻防を続ける。
前半半ば過ぎから徐々に高い位置へ侵攻するシーンを増やしているなでしこジャパン。36分にはボックス右でフリーになった守屋都弥が右足を振り抜いたが枠を捉えない。
スコアレスで折り返しを迎えると、なでしこは清家貴子に代えて浜野まいかを投入する。後半に入ると攻勢を強めていくなでしこジャパンだったがなかなか得点には至らず。
その後も70分に田中に代えて植木理子、80分に藤野に代えて宮沢ひなたを送り出していくなでしこジャパンだったが、得点が生まれないまま90分間が終了。試合は延長戦へともつれ込む。
引き続き均衡状態が続く96分にはボックス右に抜け出したソフィア・スミスに一対一に持ち込まれるがここはGK山下杏也加に軍配が上がった。
しかし延長前半AT、ディフェンスラインからのフィード一本で抜け出したトリニティ・ロドマンがボックス右で切り返し。そのまま左足でファーに流し込まれ、アメリカに先制を許す。
なでしこジャパンは延長後半に猛攻をかけたものの実らず。1-0のまま終了の笛を迎える。この結果、なでしこジャパンは2大会連続となるベスト8フィニッシュとなった。一方、2大会連続の4強進出を果たしたアメリカは、6日の準決勝でカナダ女子代表vsドイツ女子代表の勝者と対戦する。