ウェストハムMFルーカス・パケタは、イングランドにおける賭博規則違反の疑いで永久追放される可能性があるようだ。
2022年夏にウェストハムへと加入し、これまで公式戦110試合に出場してきたパケタ。しかし2023年5月、イングランドサッカー協会(FA)から4件の八百長に関与していた罪で告発された。ベッティング市場を操作するためにプレミアリーグ4試合で意図的にイエローカードを受けたと見られており、本人は完全に否定しているものの、今年3月から3週間に及ぶ審理が予定されている。
そして『The Athletic』は、仮にパケタが有罪判決を受けた場合、プレミアリーグから永久追放される可能性があると指摘。ウェストハム幹部陣もその可能性を認識しているようだ。一方、審理期間中もパケタはプレー可能であり、ウェストハム側も無罪を証明する考えである選手を全力でサポートする姿勢を見せているようだ。
しかし『デイリー・メール』によると、パケタに対する訴訟は刑事訴訟で用いられる「合理的で疑いの余地がない(beyond a reasonable doubt)」厳格な基準ではなく、民事法の証明基準である「蓋然性のバランス(balance of probabilities)」に基づいて審査される模様。ウェストハム側は「残酷で間違っている」とこのプロセスに反発しているものの、FA規制委員会は同様のケースを民事基準に基づいて扱っているという。
そんなパケタだが、直近2試合は足首のケガで欠場していたものの、10日のニューカッスル戦には間に合うようだ。グレアム・ポッター監督は会見で、「今週は懸命にトレーニングしているね。私が就任してから彼には何の問題もないと感じている。良いプレーもしていて、試合では全力を尽くしているからね。他の問題は私の手に負えず、コントロールできない。だが日々の彼の様子から言えば、状態は本当に良いよ」と語っている。


