現地時間7日、クラブ・ワールドカップ(CWC)2020準決勝がカタールで行われ、南米王者パルメイラス(ブラジル)が北中米・カリブ海王者のティグレス(メキシコ)と対戦した。
開幕戦でアジア王者の蔚山現代(韓国)に逆転勝ちして勢いに乗るティグレスが、立ち上がりから南米王者を相手に怯まず攻めていく。開始わずか4分、右サイドからのアーリークロスをカルロス・ゴンサレスが頭で叩く。しかし、これはGKウェヴェルトンが横っ飛びではじき出した。
その後もコンディションの良さを感じさせる動きでパルメイラスゴールへと迫るティグレスに対し、パルメイラスは18分、ホニが強烈なミドルシュートを放つもGKグスマンがしっかりと反応してはじき返した。
パルメイラスは移動疲れからか全体的に動きが重く、徐々にティグレスがボール保持で上回っていく。34分、キニョネスからのパスをエリア内左で受けたジニャクが決定的なシュートを放つが、これはGKウェヴェルトンが触ってゴール右へと外れる。
さらに37分、右クロスをジニャクが頭で合わせるが、またしてもGKウェヴェルトンが横っ飛びでセービング。パルメイラスの守護神が、攻勢のティグレスの前に立ちはだかり、互いに無得点のまま試合を折り返した。
後半も運動量で勝るティグレスが攻勢に試合を進めると、52分にスルーパスに反応した選手をエリア内でルアンが倒してしまい、ティグレスにPKが与えられる。このPKをジニャクがGKウェヴェルトンに読まれながらもゴール左へと沈め、ティグレスが均衡を破った。
反撃に出たいパルメイラスは57分、左サイドからのFKをホニが押し込みネットを揺らすが、ここはティグレスの絶妙なオフサイドトラップによりノーゴールとなった。
1点を追うパルメイラスはダニーロ、ゼ・ラファエウ、メニーノを下げてフェリペ・メロ、デ・パウラ、ウィリアン・ゴメスを投入するが、依然として試合の流れはティグレス。さらにはホシャ、ヴェイガを下げてスカルパ、マイキを投入し5人を入れ替えて勝負に出る。
すると77分、右サイドを抜けたウィリアンの折り返しにルイス・アドリアーノが合わせる。しかし、これは上手く合わせられず、DFに当たったボールがゴール右へと外れてパルメイラスのCKになる。
リードしているティグレスは終盤、選手交代で時間を使いながら逃げ切りを図る。追いつきたいパルメイラスは前線の人数を増やしてパワープレー気味に攻めるものの、全員守備でゴール前を固めるティグレスを前に決定機を作ることができない。
アディショナルタイムは6分と長めに取られたが、ティグレスは選手交代とマリーシアで上手く時間を使いながらパルメイラスの猛攻を耐えしのぎ、南米王者を下して北中米・カリブ海王者として初のCWC決勝進出を果たした。
■試合結果
パルメイラス 0-1 ティグレス
■得点者
パルメイラス:なし
ティグレス:ジニャク(54分PK)
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