U-24日本代表を率いる森保一監督が、8月6日に試合を行うことへの思いを口にした。
東京オリンピック(五輪)2020で3位決定戦に回った日本は、U-24メキシコ代表と銅メダルをかけて対戦する。日本サッカー史上最高位タイの成績を目指す一戦であることも意識されるが、試合日が8月6日であることも特別な意味を持つ。
森保監督は、長崎県出身であり、キャリアの中では選手としても監督としても広島県に本拠地を置くサンフレッチェ広島で輝きを放ってきた。5日のメキシコ戦前日会見でそのことについて質問が飛ぶと、「質問ありがとうございます」と述べつつ以下のように答えている。
「明日、8月6日は世界で初めて広島に原爆が、原子爆弾が投下され、多くの尊い命が失われ、そして大切な人々の街や生活が失われてしまった日でもあると思いますし、今もなお心の傷を負って、多くの人が生活をしているということを世界の多くの皆さんと共有できれば幸いです」
また、オリンピックという大会が「平和の祭典ということで認識もしています」とも強調。繰り返してはならない悲劇を世界に発信するうえで、五輪期間中であるということが重要な意味を持つと伝えた。
「このオリンピックの期間中に、8月6日に広島に原子爆弾が落とされて多くの人の尊い命が失われたこと、街が破壊されて今もなお傷ついている方が多くいるということを知っていただき、また8月9日には長崎にも同様に世界で二つ目の原子爆弾が投下され、同じようなことが起きました。このオリンピックの平和の祭典の期間中に8月6日が来るということは、平和の祭典であるオリンピックをやっているなかで、平和についてアスリートやスタッフ、関係者の皆さん、そして世界の皆さんと平和について考えるといういい機会になるのかなというふうに思っています」
自身もサッカーに集中する中で「平和であるからこそ、こうやってスポーツの祭典ができる、スポーツができる。平和であるからこそ、自分の大好きなことをやることもできる」として、「この平和を噛みしめてこのオリンピックに最後まで臨みたい」と改めて意気込んだ森保監督。当日には、祈りを捧げる。
「明日の8月6日の8時15分は私自身、黙とうを捧げ、亡くなった方々に改めてご冥福をお祈りするとともに、心が傷ついて今もなお生活している人たちに対して、少しでも心穏やかに過ごせるように、心の傷が少しでも癒えるようにということを願いながら祈りを捧げたいと思っています」
オリンピックの意義を改めて見つめる森保監督。試合の結果や内容に関わらず、胸に刻まれた平和への思いはゆるぎないものだ。
