東京オリンピック(五輪)2020の決勝戦・U-24ブラジル代表vsU-24スペイン代表が、7日に横浜国際総合競技場で行われた。
2016年の前回大会の優勝国でもあるブラジルは、グループDを2勝1分けの首位で通過。準々決勝でU-24エジプト代表を1-0で下し、準決勝ではU-24メキシコ代表と0-0で120分間を終えたが、PK戦を4-1で制した。
対するスペインもグループCを1勝2分けの首位突破。準々決勝ではU-24コートジボワール代表と延長戦までもつれ込んだものの5-2で大勝し、準決勝では開催国のU-24日本代表と延長戦までを戦って1-0で競り勝った。
スタメンには、ブラジルはオーバーエイジ(OA)のダニ・アウヴェスやディエゴ・カルロスらに加え、好調のリシャルリソンやドウグラス・ルイスらを起用した。スペインはペドリやミケル・オヤルサバル、エリック・ガルシアら主力をスタメンに選出。OAのマルコ・アセンシオも先発となったが、ダニ・セバージョスはメンバー外となった。
試合は序盤からスペインがボールを保持しながら攻撃の糸口を模索。ブラジルは危険なエリアに入らせないように立ち回りながらもカウンターを狙っていくがシュートまで持ち込むことはできず、探り合いのような立ち上がりとなる。
16分、ブラジルのボックス内のボールが蹴り込まれると頭で折り返したボールにダニ・オルモが反応したがD・カルロスがわずかに先に触ってクリア。クリアボールがゴール方向に向かったが、D・カルロス自らギリギリでかき出してオウンゴールを回避した。
反撃に出るブラジルは25分、左サイドのギリェルメ・アラーナが供給したグラウンダーのクロスにリシャルリソンが左足で合わせる。難しい体勢からのシュートを前に飛ばしたが枠は捉えない。
徐々にインテンシティが高まり一進一退の攻防が続く中で、32分にはボックス右でボールを持ったアセンシオが左足でシュート。ゴール左を捉えていたがGKサントスがキャッチしてみせた。
そして36分、ハイボールをクリアしようとしたGKウナイ・シモンとマテウス・クーニャが激しく接触。VARオンフィールドレビューが行われた結果、GKウナイ・シモンのファウルとなりPKの判定が下された。しかし、キッカーのリシャルリソンのシュートは枠を大きく越えてブラジルは絶好機をものにできない。
試合が動いたのは前半終了間際だった。47分、左サイド浅い位置のクラウジーニョがクロスを供給。ファーのダニ・アウヴェスが右足で折り返したボールは高く浮き上がったが、ボックス中央で上手くボールを処理したクーニャがフリーでシュートを放って先制点を奪取した。
スペインにほとんどチャンスを作らせていないブラジルは、試合を折り返してもバランスを保ちつつカウンターを繰り出していく。52分にはボックス内でボールを持ったリシャルリソンがシュートフェイントでスペインDFをかわして左足を振り抜いたが、GKウナイ・シモンにわずかに触れられてバーに阻まれた。
劣勢のスペインは61分に底力を見せる。後半から途中出場していたカルロス・ソレルが右サイドからクロスを供給。ファーで飛び込むようにして左足で合わせたオヤルサバルがネットを揺らして追いついた。
ビハインド時に攻撃を受ける展開が目立っていたスペインは得点を機に盛り返していく。ブラジルは個人技による突破や早いタイミングでのクロスなど手を尽くすが、スペインの中盤も強度を増して簡単にはシュートまで持ち込ませない。88分にはボックス手前やや右からブライアン・ヒルがミドルシュートを浴びせたがバーに直撃する。
試合は90分間で勝負がつかずに延長戦に突入した。延長戦ではブラジルが攻勢に出るもののスペインはGKウナイ・シモンの活躍もあり同点を保つ。ブラジルは、延長戦からに途中出場していたマウコムが延長前半アディショナルタイムに左サイドで突破を図ってFKを獲得。しかし、直後のセットプレーから得点は生まれない。
そして延長戦後半の108分、スペインは左CKを獲得するがC・ソレルが入れたキックは味方に合わずにクリアされる。するとこのプレーからブラジルのカウンターが開始。アントニーのパス一本でボックス左に抜け出したマウコムが一対一を制してブラジルが再びリードした。
スペインの反撃は及ばず試合はこのまま終了の笛。この結果、ブラジルは前回大会に続いて2度目の金メダルを獲得した。“サッカー王国”が五輪史上5カ国目の連覇を達成している。
■試合結果
U-24ブラジル代表 2-1(延長) U-24スペイン代表
■得点者
ブラジル:マテウス・クーニャ(45+2分)、マウコム(108分)
スペイン:ミケル・オヤルサバル(61分)
