RBライプツィヒは、次期監督として現在クリスタル・パレスを率いるオリヴァー・グラスナー監督の招へいを目指しているようだ。だが、ドイツ紙『ビルト』は、その実現を阻む可能性のある問題点を指摘している。
先月30日にマルコ・ローゼ監督の解任に踏み出したRBライプツィヒは、今年1月にレッドブルのヘッド・オブ・サッカー・ディヴェロップメントに就任したばかりのジョルト・レーヴ氏が暫定的に指揮を執ることを発表。クラブは、過去にパリ・サンジェルマンやチェルシー、バイエルン・ミュンヘンで、現イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督の下でアシスタントコーチを務めた同氏と、今季終了までの契約を結んでいる。
今夏以降の体制について、RBライプツィヒが最も強く望んでいるのは日本代表MF鎌田大地も所属するクリスタル・パレスのグラスナー監督とのこと。『ビルト』によれば、かつてレッドブル・ザルツブルクでアシスタントなど務めたことのある現在50歳のオーストリア人指揮官は「“レッドブル流”のスピーディーで魅力的なサッカー、レッドブル・グループの構造にも理解がある」とされており、それが大きな利点だという。
一方で、同紙は招へいの障害となり得るポイントも指摘している。グラスナー監督自身は基本的にプレミアリーグに残ることを望み、アンジェ・ポステコグルー監督の今後が不透明となっているトッテナムをはじめ、他クラブからも「好条件のオファー」が予想されていること。また、グラスナー監督がパレスと結んでいる契約には、以前報じられていたような契約解除条項は存在せず、「移籍には、自由交渉が必要となる」と分析した。
さらに同紙は、グラスナー監督の現在の年俸はローゼ前監督と大きな差はないとしつつも、招へいにあたっては高額な違約金の支払いが避けられないとの見解を示している。「ロンドンのクラブ(パレス)は、2000万ユーロ(約32億円)超の違約金を要求する模様。昨年にはバイエルン・ミュンヘンが1800万ユーロのオファーを提示したが、拒否された経緯がある」とも伝えられている。
なお、グラスナー監督のほかに、RBライプツィヒの次期監督候補に挙がっているのは、ダニー・レール監督(現シェフィールド・ウェンスデー)、元ザルツブルク監督のマティアス・ヤイスレ監督(現アル・アリ)、そしてアレクサンダー・ブレシン(現ザンクト・パウリ)だという。




