明治安田J1リーグは8日に第5節が行われ、アルビレックス新潟と東京ヴェルディが対戦した。
今季は開幕から2分け2敗と勝利がない18位・新潟と、ここまで1勝3敗で1ゴールと苦しむ17位・東京V。下位から抜け出すためにも勝利がほしいチーム同士が、デンカビッグスワンスタジアムで激突した。
試合は開始3分以内に両チームがシュートまで持ち込むなど、攻守が素早く入れ替わる激しい展開に。すると10分に試合が動く。ボックス手前で縦パスを受けた染野唯月が反転からボックス内へパスを送ると、受けた木村勇大が豪快に叩き込んだ。エースの今季初ゴールで、東京Vが先制に成功する。
勢いに乗る東京Vは、前線から積極的にプレスをかけながら試合を優位に進め、19分には齋藤功佑の鋭いプレッシャーからゴール手前でファールを獲得。ここは染野唯月のシュートが枠を外れたが、相手ボックス付近に近づきチャンスを作った。
一方で劣勢の新潟は、30分付近から相手ボックスに侵入するシーンを作ってゴールに近づいていく。すると42分、同点に追いつくことに成功。ボックス内に送ったロングパスは相手DFに跳ね返されたものの、長谷川元希がGKの位置を確認しつつこぼれ球をダイレクトボレー。見事な一撃で、ホームチームが試合を振り出しに戻して前半を折り返す。
追いついた新潟は、後半立ち上がりにも決定機を作るなど良い入りを見せる。そして58分、逆転に成功した。CKのこぼれ球にいち早く反応した舞行龍ジェームズが押し込んでいる。ホームチームが良い時間帯に一歩前に出る。
ビハインドを背負った東京Vは、71分に綱島悠斗のミドルシュートでチャンスを作る。すると75分、再び試合を振り出しに戻す。右サイドのFKからボックス内へボールを送ると、ファーで拾った齋藤功佑が折り返し、綱島悠斗が打点の高いヘッドを叩き込んだ。アウェイチームが同点に持ち込んでいる。
試合は両チーム最後まで勝ち越しを目指して激しい攻防が続いたが、決着はつかず。打ち合いとなった一戦は、2-2のドロー決着となった。この結果、新潟は開幕5試合で未だ勝利なし(3分け2敗)。一方の東京Vは、1勝1分け3敗となっている。
