シュトゥットガルトに所属するドイツ代表FWニック・ヴォルテマーデは、今夏の移籍市場で注目株の一人となるかもしれない。ドイツ紙『ビルト』によると、バイエルン・ミュンヘンやアトレティコ・マドリーに加え、チェルシーも23歳のFWに関心を示しているという。
現在23歳のヴォルテマーデは、昨夏にブレーメンからフリートランスファーでシュトゥットガルトに加入。シーズン序盤はチャンピオンズリーグを戦うメンバーに含まれず、サブ起用が続いたが、中盤からは決定力を発揮し、公式戦33試合で17得点を記録するなどインパクトを残した。また、今年3月にはU-21ドイツ代表として出場したU-21スペイン代表戦でハットトリックを達成し、先日のネーションズリーグ準決勝ではポルトガル戦でA代表デビューも果たしている。
U-21EUROに向けて再びU-21ドイツ代表に選出されたヴォルテマーデだが、『ビルト』によれば、大会直前にチェルシーが彼のマネジメントと接触したという。12日に行われたグループB開幕戦のスロベニア戦(3-0)でもハットトリックを達成したアタッカーは、試合後にチェルシーについて問われると「そういうのも付き物だろう」とコメント。さらに冗談を交えて「もしどこかのクラブがこれ(自身の活躍)に注目していないとしたら、それはスカウティングとして不十分だろう」とも返した一方、チェルシー移籍の可能性については、「今は自分の将来について考えていない」と強調している。
198センチの長身を誇るヴォルテマーデは、“典型的な9番”ではなく、優れたテクニックとアジリティ、広い視野を生かしてプレーするセカンドストライカー型のアタッカー。U-21EUROでは、18日にU-21イングランド代表との対戦も控えており、ドイツ国内ではすでに「WolteMESSI(ヴォルテメッシ)」の異名を持つこのヤングスターに、さらに注目が集まりそうだ。

