現地時間2日、イングランド・FAカップは5回戦が行われ、三笘薫の所属するブライトンは敵地セント・ジェームズ・パークでニューカッスルと対戦した。
公式戦4連勝と好調のブライトンは、直近行われたボーンマスとのリーグ戦からディエゴ・ゴメスに代えてヒンシュルウッドを先発起用した以外は全く同じメンバーで臨み、三笘も左サイドで先発。ボーンマス戦ではシュートがポストに嫌われたが、それまで3試合連続ゴールを挙げていた三笘の2試合ぶりとなる得点が期待された。
しかし、立ち上がりから積極的に仕掛けたのはホームのニューカッスル。3分、ペナルティーエリア左で粘ったバーンズのクロスをファーポストのイサクが頭で叩きつける。これは角度がなくGKフェルブルッヘンが足でブロックし、こぼれ球をボレーで押し込むもゴール上へと外れた。
ブライトンのチャンスは16分、ペナルティーエリア内左で三笘がパスカット。シュートチャンスだったがコースを切られ、中央に戻したパスをバレバがダイレクトで狙うもDFにブロックされる。
21分、エリア内左でボールを受けたリヴラメントが、ゴードンにパスを出した直後にミンテに倒され、ニューカッスルにPKが与えられる。このPKをゴードンが豪快に沈め、ニューカッスルが先制する。
先制したニューカッスルはさらに32分、バーンズのパスに抜け出したイサクがエリア内右から強烈なシュートをニアサイドに突き刺す。しかし、これはオフサイドによりノーゴールとなった。
なかなか自分たちの時間帯が作れずにいたブライトンだが、44分に右サイドでスローインを受けたミンテがジョアン・ペドロに預けると、リターンパスにミンテが抜け出す。逆サイドには三笘もフリーで走っていたが、そのままミンテが左足でGKドゥブラフカを破り、ブライトンが試合を振り出しに戻した。
1-1のまま迎えた後半、最初にチャンスを迎えたのはブライトン。55分、高い位置でボールを奪ったJ・ペドロがそのままシュートまで持ち込むも、これはGKドゥブラフカがしっかりと反応した。
直後、ニューカッスルが3枚替えを敢行。ジョエリントン、バーンズ、マイリに代えてギマランエス、ウィロック、マーフィーを投入すると、ブライトンも69分にミンテとバレバを下げてD・ゴメスとグルダを投入。さらに80分にはエストゥピニャンとラッターを下げてウェルベックとウィーファーを投入する。
すると83分、オフサイドの笛が鳴った後にファン・ヘッケと小競り合いを起こし、顔を突き飛ばすようにして倒してしまったゴードンが一発退場。ニューカッスルは10人での戦いを余儀なくされた。
10人となったニューカッスルは直後、イサクに代えてカラム・ウィルソンを投入し交代枠を使い切ると、ブライトンも三笘が足をつり、90分にマーチと交代してこちらも交代枠を使い切った。
その直後、ランプティが2枚目のイエローカードを受けて退場。これにより10人対10人の戦いとなった。するとそのファールで得た右サイドからのFKをゴール前に飛び出したシェアがダイレクトで合わせ、ニューカッスルが劇的な勝ち越しゴールを奪ったかに思われたが、これはVARの結果、オフサイドによりノーゴールとなった。
6分のアディショナルタイムでも決着つかず、勝負は延長戦へ。延長戦では互いにリスクを冒さない戦い方にシフトし、相手のミスを待つような消耗戦となる。
スコアが動いたのは114分、カウンターからマーチのスルーパスをエリア内右で受けたウェルベックがチップキックでネットを揺らし、ブライトンが逆転に成功する。ウェルベックの2試合連続となる決勝点により、ブライトンがニューカッスルを下してFAカップ準々決勝へと駒を進めた。
■試合結果
ニューカッスル 1-2 ブライトン
■得点者
ニューカッスル:イサク(22分PK)
ブライトン:ミンテ(44分)、ウェルベック(114分)




