現地時間27日、EURO(ユーロ)2020は決勝トーナメント1回戦が行われ、プスカシュ・アレナ(ハンガリー)でオランダとチェコが対戦した。
グループステージで出場国トップの8ゴールを記録し、3連勝で首位通過を果たしたオランダは、最終節の北マケドニア戦からグラフェンベルフをデ・ローンに代えただけで同じメンバーを起用。一方、1勝1分1敗で辛くもラウンド16に進出したチェコは、出場停止のボリルに代えてカデラベクを起用するなど3選手を入れ替えて一発勝負の舞台に臨んだ。
地力で上回るオランダがボールを保持し、チェコがカウンターを狙う展開が予想されたが、今大会で初めて地元オランダ以外の地でプレーするオランダは体が重く感じられ、グループステージで見せていたような怒涛のような波状攻撃を披露することができない。
オランダの攻勢をしのぎつつチャンスを窺うチェコは22分、右サイドを細かいパスワークで崩し、シェフチークの折り返しをニアサイドに飛び込んだソウチェクが頭から飛び込むが、このダイビングヘッドはゴール左へと外れる。
チェコはその後も右サイドを中心にオランダゴールを脅かす。28分、シックのミドルシュートが枠を捉えるがGKステケレンブルフがしっかりとキャッチ。37分にはマソプストのラストパスをエリア内右で受けたバラクが左足でシュートを放つが、この決定機はデ・リフトがかろうじて足で触ってブロックした。
互いに無得点のまま迎えた後半、枠内シュート0本で前半を終えたオランダが積極的に仕掛けて行く。迎えた51分、デパイのフリックからメイレンがドリブルで抜け出し、GKヴァツリークと1対1に。しかし、シザースで抜こうとしたところをヴァツリークがしっかりと読んでボールを止め、絶体絶命のピンチを救う。
すると今度はチェコにチャンス。53分、ペナルティーエリア手前左でシックがデ・リフトと入れ替わろうとしたところ、デ・リフトがボールを手で触ってしまいイエローカードが提示される。さらにVARの結果、故意に手を使って決定機を防いだとして、レッドカードに変更。オランダは10人での戦いを余儀なくされる。
数的不利となったオランダはメイレンに代えてプロメスを投入し、4-4-1の布陣に移行。数的優位を得たチェコは、64分に右クロスが流れてファーサイドでフリーとなっていたカデラベクが決定的なシュートを放つも、ここはダンフリースが足先でブロックし先制点を許さない。
守備に重きを置いて耐えしのぐオランダだが、68分にペナルティーエリア右からのFKをファーポストのカラスが頭で折り返すと、ホレシュが頭で押し込み、ついにチェコが均衡を破る。
先制を許したオランダは73分、デ・ローンに代えて長身のヴェグホストを投入。
80分、GKヴァツリークからのロングキックを競り合い、こぼれ球を拾ったホレシュがエリア内左までボールを運んでマイナスに折り返すと、走り込んできたシックがゴール左へと流し込み、チェコが2-0とリードを広げた。
こうなると苦しいオランダ。ヴェグホストをターゲットにしてシンプルにロングボールを入れるが、運動量で上回るチェコにセカンドボールをことごとく拾われ、シュートチャンスを作り出すことができない。
試合終盤になってもオランダの攻撃のギアは上がらず、必死の守備でアディショナルタイムの6分間も無失点で乗り切ったチェコが、強豪オランダを撃破してベスト8進出を決めた。
チェコは準々決勝でデンマークと対戦する。
■試合結果
オランダ 0-2 チェコ
■得点者
オランダ:なし
チェコ:ホレシュ(68分)、シック(80分)
