現地時間3日に幕を閉じた今冬のセリエAの移籍市場について、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が特集記事を組んで分析を行った。
同紙はまず、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を競う5位ユヴェントスや8位ミランの補強について注目。それぞれランダル・コロ・ムアニとサンティアゴ・ヒメネスを獲得したが、「記憶に残る限り、2クラブがシーズン中にセンターフォワードを変えたことがない」とし、「偉大なCFのメルカートだった」と今冬の移籍市場を描写した。
特にミランについては、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックスの契約が間近とされ、すでにタミー・エイブラハムやフランチェスコ・カマルダもいることから、「(セルジオ)コンセイソンは前線の選択に困るほどだ」と指摘している。「挽回への意欲とCL圏内に入れない恐れを抱くミランは、当然、指揮官交代や新選手の獲得で、昨年6月と比較して大きく変化したクラブだ」と分析している。
さらに同メディアは、スクデット争いを繰り広げる首位ナポリに言及。「(アントニオ)コンテ監督はPSG(パリ・サンジェルマン)へ売却した(フヴィチャ)クヴァラツヘリアの代役を確保しなければならなかった」としつつ、コンテ監督が「エースだったクヴァラに引けを取らない名前を求めていた」ものの、「ミランで余った(ノア)オカフォーがやって来た…」と補強を疑問視。「人数的には必要だろうが、今回のセッションでナポリが弱体化することは明らかだ」と結論付けた。ナポリはセンターバックのピエトロ・コムッツォ獲得にも失敗しており、「クラブの金庫は笑顔だろうが、監督とファンはそうはいかない」と皮肉もつづっている。
一方で2位インテルについては、タジョン・ブキャナンに代わってニコラ・ザレフスキが加わったことで「すでに充実した(シモーネ)インザーギのチームに、クオリティのある若手という代替オプションが増えた」と評価した。
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