イタリア代表チームの責任者を務める元ユヴェントスGKジャンルイジ・ブッフォン氏が、イタリア国営放送『Rai』のインタビューで恩師のアントニオ・コンテ監督や古巣について語った。
元ユーヴェのレジェンドは、今季チアゴ・モッタ監督の下で若返りを図る古巣について言及し、自身の見解を示した。
「結果とプレーを両立させるのは複雑だ。試合が3日おきにある時は、練習の時間がほとんどない。もう1つの問題は、ユーヴェのような世界にいることだ。もう4年にわたってスクデットを獲得しておらず、みんなはできる限り早い優勝を求めてプレッシャーをかけるので、穏やかに取り組むことが本当に難しくなる」
またブッフォン氏は、自身がかつて指導を受けた現ナポリ指揮官に言及。今冬の移籍市場でパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍したFWフヴィチャ・クヴァラツヘリアの穴を埋めることができる新選手が加入しなかったことに対するコンテ監督の反応に驚きを示しつつ、その背景を分析した。
「『なぜクヴァラツヘリアと同等の代役が加入しなかったのか』とメディアから圧力を受けていた時、彼はみんなに対してチームのこれまでの仕事を評価し、この旅を楽しむように促した。私はこの瞬間、口を押えて思わず笑ってしまったよ。彼がそんなことを言うなんて思っていなかった。『あれは本当に彼?』って自問自答したよ」
そしてブッフォン氏は、常に進化を求める“常勝”コンテ監督の態度の変化の裏側に、熱狂的なナポリのファンの存在があると指摘する。
「コンテのことは知っているので、彼がどんな気持ちか理解できる。地獄の責め苦のような苦しみを味わっているだろう。アントニオがあんなことを言ったのは、ナポリという街をコントロールするのが簡単ではないため、冷静になるように説こうとしたからなのだろう」


