ナポリは今夏DFキム・ミンジェを売却した場合、2人の日本代表DFの獲得に動く可能性があるようだ。
今季開幕から圧倒的な強さを見せ、33年ぶりのセリエA制覇を達成したナポリ。その中でキム・ミンジェは33試合に出場、的確な守備対応にビルドアップでも中心になるなど、攻守両面で見事なプレーを見せ、優勝の立役者の1人として高く評価されている。
そんな26歳の韓国代表DFだが、当然のようにビッグクラブの関心を集めることに。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、「セリエA最高のDF」にはマンチェスター・ユナイテッドを始めプレミアリーグの複数クラブが獲得を狙っているという。リリース条項は5500万ユーロ(約82億円)に設定されており、売却を決断すれば、獲得に費やした金額(1800万ユーロ)を考えると4000万ユーロ(約59億円)近いキャピタル・ゲインを得ることになると伝えている。
そして『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ナポリはキム・ミンジェが退団した場合に備えて代役をリストアップしていると報道。ファーストチョイスはアタランタDFジョルジョ・スカルヴィーニのようだ。しかし、19歳のイタリア代表DFの価値は3000万ユーロ(約45億円)以上に設定されており、ナポリ側は仮に争奪戦が発生した場合や移籍金が高額なままであれば、他の選択肢を用意するという。
さらに同メディアによると、ナポリは代案として2人の日本代表DFをリストアップ。シュトゥットガルトの伊藤洋輝、ボルシアMGの板倉滉は「非常に興味深い存在」と紹介されている。2人が日本代表であること、左右両CBでプレーが可能なこと、ビルドアップでも丁寧に貢献できることが評価されているようだ。また、RCランスで活躍するケヴィン・ダンソも候補の1人だと伝えられている。
なおアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、以前に「我々はアメリカ人、韓国人、もしくは日本人のカンピオーネ(王者)をあちこちで探している」と明かしている。来季セリエA王者で日本代表DFの活躍が見られる可能性があるようだ。
