Napoli players DESKTOPGetty

「カルチョは死んだも同然。古すぎる」イタリアの若者のサッカー離れをナポリ会長が危惧

ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が2日、イタリアのラジオ局『ラディオ24』のインタビューに応じ、持論を展開した。

今シーズン、2位以下に18ポイント以上の差をつけてセリエAを独走し、33年ぶりの悲願のスクデット獲得へ向けて前進を続けるナポリ。だがデ・ラウレンティス会長は、現状のシステムに不満を抱えている。

「試合が多すぎて選手たちが消耗してしまう。そして重大なケガを負えば、キャピタルロスになってしまう。この状態では、カルチョのシステムは機能していない。死んだも同然だ。メルカートにおける要求はますます高くなっていく一方で、生産性に見合っていない。1986年当時、セリエAは16チームだったが、現在は20チームに増えた。だがデータを見る限り、誰も関心を示さないような試合もある」

若手が躍動し、魅力的なカルチョを繰り広げるナポリだが、デ・ラウレンティス会長は、イタリアにおける若者のカルチョ離れについても危惧した。

「我々は常に古いものにとらわれてしまっている。その方が簡単だからだ。だがあまりにも古すぎるこのスポーツから、若者たちが離れていっていることに責任を感じなければならない。イタリアでは、世界各国の実績を活用しようとする姿勢がない。例えばNBAやNFLは年間100億ユーロ(約1兆4000億円)の売り上げを記録しているが、それには理由があるはずだ。しかしヨーロッパでそれができないのは、我々が“古い競技”にこだわっているからだ。誰がカンファレンスリーグをやりたいのか? ヨーロッパリーグについても同等のことが言える」

広告