元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏がイタリアのラジオ局『ラディオ24』のインタビューに応じ、カタール・ワールドカップ(W杯)のダークホース、モロッコなどについて語った。
モロッコはクロアチアやベルギー、カナダと同居するグループFにおいて、2勝1分の成績で首位突破するサプライズを巻き起こすと、決勝トーナメントではスペイン(PK戦で勝利)やポルトガル(1-0で勝利)を倒し、史上初の準決勝進出を果たして歴史を作った。
イタリアのラジオ番組に出演したザッケローニ氏は、そんなモロッコについて自身の見解を示した。
「モロッコは奮闘して道を切り開いてきた。素晴らしいインテンシティでプレーしており、守備陣が自陣に残ってゴール前を固めるわけでもない。選手たちはピッチ内に上手く配置されており、全員が少なからずプレーに参加していると言えるだろう」
かつてミランやユヴェントス、ウディネーゼなどセリエAのクラブの指揮官を務めたこともあるザック氏は、フィオレンティーナに所属する26歳MFソフィアン・アムラバトを例に挙げ、モロッコのパフォーマンスを称えた。
「アムラバトはW杯で最高のパフォーマンスを見せている。彼は中盤であらゆるボールを拾い集めているよ。また前線にはクオリティがある。加えて、モロッコにとっては失う物が何もない唯一無二のチャンスだ。その熱狂も後押しとなっていると言える。私は先日、ポルトガル戦を視察したが、選手たちは全速力で走っていたよ。これまで明らかに格上のチームと対戦してきたが、そうした相手に対してより高いインテンシティでプレーしていた」
■コンパクトな戦いが特徴のカタールW杯
さらに、ザック氏はカタールW杯において準決勝へ進出した4チームのうちアルゼンチンのみが3バックを採用している点を問われると、持論を展開した。
「今回のW杯においては最終ラインと中盤の選手たちの距離が近く、コンパクトな戦いが繰り広げられている。FWの選手たちも守備のサポートに回ってはいるが、より守備的なサッカーというわけではなく、よりコンパクトなサッカーと言える。5バックでプレーするチームもいくつか目にしてきた。ロシア大会と比較するとゴールと離れた位置から攻撃を開始しなければならず、ゴールチャンスはより少なくなっている」
