カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でポルトガルを破り、アフリカ勢初となるベスト4進出を果たしたモロッコ。GKヤシン・ブヌ、通称“ボノ”は試合後、この偉業が夢か現か判別できない状態だった。
アフリカ勢の偉大なる一歩をモロッコが踏んだ。その立役者の一人だったのが、セビージャ所属の守護神ボノだ。ベスト16スペインとのPK戦でも凄まじい活躍を見せた同選手は、ポルトガルの決定機をことごとく防ぎ、前半終了間際にエン=ネシリが決めた虎の子の1点を最後まで守り切った。
試合後、MVPにも輝いたボノは、自分とチームが成し遂げたことが信じられない様子だった。スペイン『マルカ』が同選手のコメントを伝えている。
「今の気持ちや状況を説明する言葉が見つからない。だって、僕はほっぺをつねらなきゃいけなかったんだ。今、自分が夢を見ているわけじゃないって確かめるためにね」
「すべての選手がファンタスティックなプレーを見せてくれた。負傷者も疲れ切っている選手たちもいたけど、僕たちはピッチで最大限の力を出したんだよ」


