スペインは14日、ワールドカップ(W杯)欧州予選グループB最終節、ホームでのスウェーデン戦に1-0で勝利して本戦出場を決めた。この試合の決勝点を決めたFWアルバロ・モラタが、そのゴールの瞬間について振り返っている。
第8節までスウェーデンにグループB首位の座を明け渡していたスペインだったが、第9節でスウェーデンがグルジアに敗れて勝ち点1差で首位に立つと、この直接対決では途中出場のモラタが86分にゴールを決めて本戦出場の権利を手にした。ユヴェントスFWはMFダニ・オルモのミドルシュートがGKに弾かれたところを見逃さず、チップキックで見事こぼれ球を枠内に押し込んだ。試合後に会見に出席したモラタは、そのゴールの刹那に考えていたことを次のように告白している。
「ゴールの瞬間に何を考えていたか? 自分に、こう言い聞かせたんだよ。『落ち着けよ、また枠の上にシュートを外すぞ』って。その前のプレーでは、スタジアムの外にボールを飛ばしていたからね」
この試合が行われたセビージャのカルトゥハは、モラタがEURO2020で何度も決定機を外し、ブーイングを浴びせられたスタジアムでもある。
「運命は間違いなかった。このスタジアムではかなり辛い経験をした。だから、何か特別な感情があるよ。今日、チャンスを手にできることは分かっていた。最初のはスタジアムの外に飛ばしてしまったけど、もっと難しかった次のチャンスは決め切ったよ
なおモラタにとってこのスウェーデン戦は自身がフル代表として出場した50試合目。その節目で、得点記録を23に伸ばしている。また今回の歴史的ゴールの直後、モラタは星を掲げていたが、これは脳腫瘍と闘っているマラガ出身ミゲル・アンヘルくん(10)に捧げられたものだった。
