モンツァのアドリアーノ・ガリアーニCEOが、トレントで行われた「フェスティバル・デロ・スポルト」に出席した際、FWパウロ・ディバラ獲得失敗の舞台裏や古巣ミランなどに言及した。
今夏、クラブ史上初となるセリエA昇格を果たしたモンツァ。元ミラン名物会長のシルヴィオ・ベルルスコーニ氏とその右腕が経営するチームは、移籍市場で積極的に補強を模索し、ユヴェントスを退団したFWパウロ・ディバラやパリ・サンジェルマン(PSG)で構想外となっていたFWマウロ・イカルディへの関心が伝えられていた。ガリアーニCEOはその舞台裏を明かした。
「イカルディは、どちらかというと会長のアイディアだった。だが本格的に獲得に乗り出すには至らず、獲得の可能性はなかった。ベルルスコーニは、ディバラ獲得を猛烈に推していた。私は代理人と話をしてみたが、選手はモンツァではないチームへの移籍を望んでいた」
18日に行われたセリエA第7節では、マッシミリアーノ・アッレグリ率いるユヴェントスに1-0と勝利を収め、セリエA初白星を手にしたモンツァ。CEOは、進退問題が囁かれ始めた敵将について見解を示した。
「冗談ではなく、彼が獲得してきたタイトルに目を向けるべきだ。カルチョにはサイクルがある。車輪が回らなくなったとしても、誰かのせいではない。こうしたことは、レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッドでも起きている。それが今回、ユーヴェで起きたまでだ」
■ルイ・コスタの驚きの電話
さらにモンツァCEOは、古巣ミランにおけるエピソードを告白。元ブラジル代表カカのミラン加入時を振り返ったほか、ロナウジーニョ氏らにも触れた。
「カカについて思い出すのは、ルイ・コスタから受けた唯一無二のあの電話のことだ。チームメートが加わった15日後、私に連絡があった。『申し訳ないが、僕は退団するしかない。カカは僕よりも強すぎる』って言われたよ」
「ジーニョには平手打ちをしたいくらいだ。彼の才能があれば、60歳までプレーを続けられたはずだ。あんな道楽者でなければね。ただ、最強選手は彼ではなく、(マルコ)ファン・バステンだったと思っている」
最後に元ミラン幹部は、現在ミラノでテクニカルディレクターとして活躍するパオロ・マルディーニ氏に言及した。
「マルディーニはミランそのものだ。私は彼のことが大好きで、自分やベルルスコーニの役職以外のすべてのオファーを提示したが、いつも断られてしまった。だがこれで良かったのだろう。何事にもタイミングがある。ミランの背番号3番は、パオロに『次に身にまとうことができるのは君の息子たちの中の1人だけだ』と言って引き出しにしまったが、そうなることを願っている」
