Kvaratskhelia mitoma(C)Getty Images

三笘薫やクヴァラツヘリアの才能が開花した理由?スカウト会社設立者が語る「最も過小評価された方法は…」

■才能が開花した理由?

サッカー選手のスカウトやデータ・コンサルタントを扱う会社『MRKT Insights』の共同設立者が、ナポリFWクヴィチャ・クヴァラツヘリアや三笘薫らを発掘したブライトンを称賛した。

今季母国ジョージアのディナモ・バトゥミから加入し、ナポリで公式戦32試合14ゴール16アシストをマークするクヴァラツヘリア。一方今季からブライトンに合流し、公式戦10ゴール7アシストと目覚ましい活躍を見せる三笘。両ウインガーは今季のパフォーマンスから絶賛を集めている。

そして『MRKT Insights』の共同設立者であるティム・キーチ氏は、『ESPN』のインタビューでクヴァラツヘリアについて「セリエAでどれだけ活躍できるかは、誰も予想できなかっただろう。今季までのゴールやアシストを見れば、非常に楽しみだが、変則的なウインガーに分類されるはずだった。フィニッシュの回数も多くはあったけど、効果的ではないエリアが多かったからね」としつつ、選手がポテンシャルを発揮するために必要なことを語った。

「より良いチームでプレーすることだ。これはおそらく、良い選手だと評価されるために最も過小評価された方法だと思っている。分析における最大の課題は、生のスタッツに何らかのバランスを適用し、リーグ間のトレードレートを作り出すこと。従来であれば、オランダリーグのストライカーは、他の条件がすべて同じであれば、プレミアリーグでは得点が少なくなると考えられていただろう。だが、同じようにはいかない。移籍を難しくする要員はいくらでもあるし、成功にも失敗にもなり得る」

「良いチームでプレーするということは、全体的にボールを受ける機会も増え、ゴールに近づことが可能になり、自分で全てをやる必要がなくなるということ。クヴァラツヘリアに関して言えば、ルビン・カザン(2019年~2022年所属)時代よりもパスは50%減り、ドリブルも50%減った。しかしより中央、近い位置でシュートを打てている」

■ブライトンの選手発掘を評価

またキーチ氏は、今季プレミアリーグでトップ4フィニッシュの期待が高まるブライトンにも言及。中心選手として躍動するモイセス・カイセド、さらに三笘の発掘を高く評価した。

「ブライトンは興味深いケーススタディだね。ミトマは、ジョージアでのクヴァラツヘリアと同じようなスタッツを日本で残していたんだ。ベルギーでのレンタル期間を経たとは言え、見事な適応を見せているね」

さらにアイサ・ライドゥニ(ウニオン・ベルリン)、ヤクブ・キヴィオル(アーセナル)らの名前を挙げ、以下のように続けた。

「数年以内にこれらの選手は非常に大きな価値を持つことになるだろう。だが、まだクラブはより高いレベルのリーグから選手を獲得するほうが簡単だとは思う」

「しかし相対的なコストを考えるのであれば、ブライトンのようにあまり有望とは思われていない選手を獲得するほうが結局は安くつくかもしれない。4000万ポンドで1人を買うより、800万ポンドで5人買う方がいい。もちろん不発に終わる選手もいるだろうが、リスクは分配できる」

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