セリエAのルイージ・デ・シエルボCEOは、ミランMFアドリアン・ラビオの発言に反論している。
現地で大きな話題となっている欧州リーグ戦の国外開催案。先日UEFA(欧州サッカー連盟)は“例外的”としつつも、12月21日に予定されるラ・リーガのビジャレアルvsバルセロナ(アメリカ)、来年2月8日に予定されるセリエAのミランvsコモ(オーストラリア)の2試合について、国外で開催することを承認していた。
これまで、欧州リーグ戦の国外開催案は選手や監督、そして現地サポーターから強烈な反発が続いていた。そしてラビオは『Le Figaro』に対し、「完全にクレイジーだ。リーグの知名度を一定レベルに保つための金銭的な契約があるんだろう。これらすべては僕らのコントロールが及ばないもの。イタリアの2チーム同士がオーストラリアで試合をするためにあれほど遠くまで移動しなければいけないなんて、常軌を逸している」と痛烈に批判している。
しかし、この発言にセリエAのCEOが反論している。デ・シエルボ氏はイタリアメディアの取材に対して、「彼の言う通りだ。彼の代わりに決定を下すのが我々だ。彼はフットボールという仕事で何百万ユーロもの報酬を得ていることを忘れている。自分の雇用主であるミランの意向に従い、敬意を払うべきだろう」とし、ミラン側が国外開催案を積極的に主張してきたとしつつ、クラブの意向に従うべきだと主張した。
なお、今回の国外開催案はスペインでも物議を醸しており、先日バルセロナMFフレンキー・デ・ヨングは「各クラブにとっては、これはブランドを世界的に拡大するチャンスだろう。それがすべてのはずだ。立場は理解できるけど、受け入れるつもりはないし、共感もできない」と反発している。




