チャンピオンズリーグ(CL)は7日にグループステージの第4節が開催。グループFでは、ミランとパリ・サンジェルマン(PSG)が激突した。
今大会屈指の“死の組”として、大混戦が続くグループF。2分け1敗で未だ勝ちがなく最下位に沈むミランが、2勝1敗で首位を走るPSGをホームに迎えた。なお、古巣対戦となったPSG守護神ドンナルンマは、ミラニスタから厳しい歓迎を受けている。
試合は序盤から激しい攻防が続く。ミランは6分、レオンの折返しからロフタス=チークが決定機。7分には、今度はロフタス=チークのクロスからレオンがビッグチャンスを作った。一方のPSGも、8分にエンバペが枠内シュート。立ち上がりから両者チャンスを作っていく。
すると9分に試合が動く。CKからニアでマルキーニョスがフリックすると、シュクリニアルが頭で押し込んだ。アウェイチームが大きなリードを奪う。しかし、ミランもすぐさま反撃。13分、レオンがドリブルで持ち運ぶと、フリーのジルーへラストパス。シュートはGKに阻まれたが、浮き上がったボールをレオンがオーバーヘッドで叩き込んだ。背番号10の見事な一撃で、試合は振り出しに戻る。
その後もテンションは落ちずに激しい攻防が続き、PSGはエンバペが2度決定機を迎えたが、GKメニャンがファインセーブで防ぐ。さらに27分、デンベレのシュートはバーに直撃。一方のミランはこのプレーからカウンターを発動し、ジルーのシュートはサイドネットへ外れた。さらに32分、トモリの直接FKが枠をとらえる。一切ペースが落ちないまま、前半は1-1で折り返した。
後半に入ると、ミランは51分に逆転に成功する。右サイドからのクロスは合わなかったが、ボールを拾って左サイドからテオ・エルナンデスがクロスを送ると、ボックス内で待っていたジルーが得意のヘッドを叩き込んだ。37歳の頼れる大ベテランの一撃で、ホームチームが大きな追加点を奪った。
劣勢のPSGは、60分からの5分間で4選手を交代。イ・ガンインやゴンサロ・ラモスらを投入し、ボールを握りながらゴールを目指す。しかし思うように崩せず、逆にレオンやテオ・エルナンデスを中心としたミランのカウンターに苦しむ時間が続く。
リードするミランは84分、ムサとレオンに代えてクルニッチとオカフォーを投入。投入直後にオカフォーが際どいシュートを放つ。89分にはイ・ガンインの決定機を許したものの、シュートはポストに直撃して難を逃れた。最後までリードを保つことに成功し、2-1で今季CL初勝利を挙げている。
なおグループFもう1試合では、ドルトムントがホームでニューカッスルに2-0と勝利。26分にフュルクルクが先制点を奪うと、79分にブラントが追加点を奪っている。
この結果、勝ち点を7まで伸ばしたドルトムントが首位に浮上。敗れたPSGは同6のまま2位に転落した。初勝利のミランは同5で3位、ニューカッスルは同4で4位となっており、グループFは3ポイント差に4チームがひしめく大混戦となっている。
