Stefano Pioli Sassuolo Milan Serie AGetty

“ハヴァーツとカカの半々”ミラン新戦力21歳をピオリが絶賛「才能はボールタッチから分かる」

セリエA王者ミランの指揮官ステファノ・ピオリが、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、シーズン開幕へ向けて自身の見解を示した。

昨シーズン、インテルとのスクデット争いを制し、11年ぶり19回目となるリーグ優勝を果たしたミラン。ウディネーゼとのセリエA開幕戦が13日に控える中、指揮官のピオリが意気込みを示した。

「優勝するためには才能が必要、そして連覇するためには気持ちが必要だ。1年前、前年の成績を上回ることだけを考えていたわけではなく、初日から優勝できるはずだと考えていた。今年、選手たちを鼓舞するのはより簡単だった。情熱と熱意、成長への意欲を持ち続けなければならない。我々はスクデットを守り、チャンピオンズリーグではより良い成績を収めたい」

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「チームは1年前より強くなっている。最強選手を買うことができても、最終的に違いを作り出すのは組織であり、意欲、そしてチームスピリットなんだ。昨シーズンはあまりミランに注目してもらえずに不思議だったが、気にせず、むしろ自分たちの有利に働かせることができた。今年は自分たちのことだけに集中していきたい」

■拮抗したセリエAを予想

続いてミラン指揮官は、今シーズンのセリエAの戦いを予想。中でもジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるアタランタを警戒している。

「またしても長く難しい道のりになるはずだ。しかもより拮抗した戦いになるだろう。昨シーズンほどのポイントを獲得するのは難しいかもしれない。多くのチームがお互いにポイントを奪い合うことになるはずだ。私が警戒しているのはアタランタだ。今年はカップ戦への出場がないからね。それに他にも強いチームは数多い。フィオレンティーナも良いトレーニングをしているね」

さらにピオリは、今夏の移籍市場でクルブ・ブルッヘから加わった21歳のベルギー代表MFチャールズ・デ・ケーテライアに賛辞を贈った。

「ボールタッチを見るだけで、偉大な才能を持っているのが分かる。彼は見ていて美しくエレガントだ。代表で同僚の(ディヴォック)オリギに意見を聞いたら、『(カイ)ハヴァーツとカカの半々だ』と言う。期待は大きいが、彼には時間を与えたい。2、3年でヨーロッパのトップレベルの選手になれるだろう」

■いないがいるイブラヒモヴィッチ

最後にミラン指揮官は、FWズラタン・イブラヒモヴィッチについて言及した。40歳FWは左ひざの手術を受け、来年の復帰が予想されている。

「ズラタンはいないが、いるようなものだ。彼は常に全員と連絡を取り合っているからね。まだ違いを作り出せるカンピオーネ(王者)だが、まずはコンディションを整えなければならない。昨シーズン終盤は、信じられないような努力をしていた。みんなは知らないだろうが、彼は15分しかトレーニングをすることができなかったんだ。技術があって頭も良く、さらにまだどん欲さも持っている」

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