Paolo MaldiniGetty

ミランがマルディーニTDの退任発表…2018年に古巣に復帰して低迷したクラブの再建に貢献

ミランは、テクニカルディレクターのパオロ・マルディーニ氏の退任を発表した。

現役時代に“ワン・クラブ・マン”としてミランでそのキャリアを全うしたマルディーニ氏。2018年からは幹部の1人としてクラブに復帰し、翌年からテクニカルディレクターに就任して、昨シーズンの11年ぶりとなるセリエA優勝を手助けした。

しかし6日、ミランは先日からクラブ内での立場が揺らぎ始めるとされていたマルディーニ氏の退任を発表。声明の中で「パオロ・マルディーニが2023年6月5日をもってクラブでの役割を終えることを発表する。チャンピオンズリーグ復帰や2021-22シーズンのスクデット獲得に貢献した彼の働きに私たちは感謝している」と綴った。

なお、現時点で後任は決まっていないが、マルディーニ氏の仕事はステファノ・ピオリ監督らとともにチーム全体で対応することになるとミランは伝えている。

イタリア『Calciomercato』によると、この決断の背景には、オーナーのジェリ・カルディナーレ氏が5日にディレクター陣と話し合いを行い、その中でマルディーニ氏とスポーティングディレクターのフレデリック・マッサーラ氏の退任が決まった模様。補強や交渉を担当していた両氏が抜けたことで補強戦略などを再構築する必要があるとされている。

また、マルディーニ氏は宿敵インテルに敗れてチャンピオンズリーグ準決勝敗退が決まった際に「昨年も言ったが、2つのトーナメントで戦えるチームではない。私たちはメディアだけではなく、オーナーたちにも言ったから、彼らもこのことをしっかりと認識している」と首脳陣批判とも取れる発言を残しており、これが双方の関係性悪化の原因にもつながったと考えられている。

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