昨シーズン限りでミランのテクニカルディレクター(TD)を退任したレジェンドのパオロ・マルディーニ氏が30日、イタリア紙『ラ・レプブリカ』のインタビューで退任の舞台裏などを明かした。
かつてミランの主将や指揮官を務めたチェーザレ・マルディーニ氏を父に持ち、自身も現役時代のキャリアをミラノの名門クラブに捧げたバンディエラのマルディーニ氏。引退後は幹部としてクラブに復帰し、2021-22シーズンのスクデット獲得に貢献したが、現経営陣との対立が報じられて昨シーズン限りでTDの職を退任した。あれから半年を経て、ミランのレジェンドが自身の退任劇の裏側を明かした。
「なぜ沈黙を破るのに半年かかったのか? 思うままに話し過ぎてしまっただろうからね。いまは機が熟し、起きたことを穏やかに分析できる。(オーナー会社の代表ジェリー)カルディナーレからは、(CEOのジョルジョ)フルラーニと関係が悪化していることを理由に私と(右腕のフレデリック)マッサーラを解任すると伝えられた。チャンピオンズリーグ(CL)準決勝でインテルに敗れたことも言われたよ。だが、以前から私を追い出すことをすでに決めていたのだろう」
「カルディナーレと会話したのは1年間で1度だけ。メッセージのやり取りも4度だけだった。CLで優勝するプランを準備するように頼まれ、マッサーラや友人のコンサルタントと共に作成して送ったが、返事はなかった」
また、マルディーニ氏は自身の退任後の大型補強によって生まれ変わった新生ミランについて見解を示しつつ、現経営陣には名門クラブの伝統に対するリスペクトを求めた。
「フルラーニは私に対し、今シーズンの予算が少ないと通達していたが、私がいなくなってから予算は倍増した。(ルーベン)ロフタス・チークや(クリスティアン)プリシッチ、(サムエル)チュクウェゼを獲得するのにアルゴリズムなど必要なかった。いまのミランには愛や理想がない。だがクラブの歴史が消されることはない。現在の経営陣には、どうかミランの歴史をリスペクトして欲しい」


