Zlatan IbrahimovicGetty

監督の相談役から補強の助言まで?ミラン復帰のイブラヒモヴィッチが担う役割を伊紙が分析

元スウェーデン代表FWのズラタン・イブラヒモヴィッチ氏は、古巣ミランのオーナー会社レッドバードのシニアアドバイザーに就任することが発表された。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は12日、具体的にどのような役割を引き受けることになるのかを特集記事で分析した。

2020年1月にミランへ7年半ぶりに復帰すると、勝者のメンタリティを体現するベテランとして若手主体のチームをけん引し、2022年には11年ぶりのスクデット獲得へと貢献したイブラヒモヴィッチ氏。昨シーズン限りで現役生活に終止符を打ってミラノを離れたが、レッドバードのシニアアドバイザーとして、再びミランに戻ってくることが決まった。

そんな42歳のスウェーデン人スーパースターにイタリア紙は注目。「イブラの新たなプレーエリアはどのようなものになるのか。仕事は明確にされていないが、イブラはクラブのあらゆるエリアで協力することになるだろう」と綴り、新たな役割について見解を示した。

同メディアによると、「まずはステファノ・ピオリ監督と技術および戦術の問題について意見交換を行う相談役」としての役割が想定されている模様。イブラヒモヴィッチ氏は定期的にミラネッロを訪れるわけではなく、監督と合意のうえ、必要とされる時にクラブを訪問するようだ。また、昨シーズンまでのようなロッカールームにおけるリーダーとしての役割も指摘されている。昨シーズン限りでパオロ・マルディーニ氏もテクニカルディレクターを退任し、バンディエラを失ったミランにおいて「将来的に勝者の文化の強化に貢献する」という。

その一方で、「イブラの役割がスポーツエリア内にとどまるという考えは限定的だ」とイタリア紙は指摘。カーザ・ミランにオフィスはもたないものの、レッドバードのトップであるジェリー・カルディナーレ氏ら経営陣のコンサルタントとして、クラブ内においても発言力を持つことになるとみられる。「ピッチにおける豊富な経験と幅広い知識は保証」であり、「補強や次期監督候補を助言する可能性」もあるという。さらにSNS上で世界中のフォロワーを抱えるイブラヒモヴィッチ氏には、商業面のほか、新スタジアム構想を含めた戦略的なプロジェクトなどにおける貢献も期待されているとみられている。

広告