名将ファビオ・カペッロ氏が、19日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューで古巣のミランに見解を示した。
かつて選手と指揮官として、ミランでスクデットを獲得した経験を持つ78歳のカペッロ氏。現在は、セリエAのご意見番として活躍するイタリア人指揮官が、パウロ・フォンセカ新体制で公式戦1勝2分2敗と低迷するミランを分析した。
カペッロ氏は自身のユヴェントス時代の教え子であり、現在ミランのアドバイザーを務めるズラタン・イブラヒモヴィッチ氏を“ボス”と呼びつつ、補強の責任を指摘した。
「私はチームの指揮を任される際、そのチームの過去に注意しながら、自分のアイディアを組み込んでいくようにしていた。私は常に、手元にあるブドウでワインを作っていた。フォンセカのブドウ? それは補強を行った者に聞いてみる必要がある。私はテレビで“ボス”の話を聞いたよ。彼に指揮権があるんだってね? 彼が“ボス”なら彼にも責任があるだろう」
続いて元ミラン指揮官は、週末にはダービーが控える古巣にアドバイスを送った。
「ダービーに負けたとしても、フォンセカを解任するのは間違っている。選手たちの心をつかまなければならない。選手たちからは、適切な緊張感と闘志が感じられない。練習とは異なる試合の状況に向き合う準備ができていないように見える。ミランはスクデットを獲得した後、満足してしまったのか、チームスピリットが足りない。(フィカヨ)トモリはフェノーメノ(規格外の選手)に見えていたが、現在はひどく苦戦している。緊張感については、イブラが刻み込めるはずだ」


