RONALDO VS MESSIGOAL

メッシ対ロナウドが実現。CLグループステージ組み合わせの勝者と敗者

2020-21シーズンのチャンピオンズリーグ・グループステージ組み合わせ抽選会が1日に行われた。

最大の注目は、ユヴェントスとバルセロナが入ったグループG。クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシは、過去15年の大部分において世界ナンバーワン選手という称号を2人で分けあってきた。2人の恐ろしいほどに素晴らしいキャリアが終わりに近づきつつある今になって、ユヴェントスとバルセロナが同組を引き当て、チャンピオンズリーグでの2人の激突が実現することとなった。

その他には、ディフェンディングチャンピオンのバイエルン・ミュンヘンがアトレティコ・マドリーと同居し、レアル・マドリーはインテルという難敵と対戦することとなった。マンチェスター・ユナイテッドに至っては、まさに悪夢のような組み合わせである。

『Goal』が見る、グループステージ抽選会における勝者と敗者は以下のとおりだ。

勝者:クリスティアーノ・ロナウド

Cristiano Ronaldo JuventusGetty Images

ユヴェントスとバルセロナが同組に入り、現代サッカーの2大スーパースター、ロナウドとメッシの対戦が見られることに、世界中のテレビ局は狂喜乱舞したことだろう。

2人のライバル関係はとてつもないものだ。バロンドールの受賞回数ではメッシが上回るが、チャンピオンズリーグでの最多得点記録はロナウドが持っている。

昨シーズンの大会でバイエルン・ミュンヘンに惨敗した後のバルサを取り巻く不安定な状況と、さらにメッシが退団しようとしたことを考え合わせると、ロナウドは2人のうちどちらが最高かを見せつける絶好の機会が来たと考えているかもしれない。まさに見逃せない試合となるだろう。

勝者:チェルシー

Frank Lampard ChelseaGetty Images

昨シーズン、フランク・ランパードは監督として初めてチャンピオンズリーグを戦ったが、後に優勝するバイエルンに大敗して大会を去ることになった。しかし、それを恥じる必要がないほど、それまでの戦いぶりは見事だった。

しかしながら、2億ポンド(約270億円)を超える大盤振る舞いで補強したいま、チェルシーのレジェンドであるランパード監督には目に見えて素晴らしい結果を出す必要がある。グループステージの組み合わせ的にも、再び決勝トーナメント進出を果たすチャンスは大いにあるはずだ。

ヨーロッパリーグを制したセビージャには実力があり、軽く見るわけにはいかないだろうが、ロシアのクラスノダールとフランスのレンヌはチャンピオンズリーグ初出場であり、チェルシーに一日の長がある。新参者を軽くひねり、後半戦に挑みたいところだ。

勝者:ペップ・グアルディオラ

Pep Guardiola Manchester CityGetty Images

指揮官にとっては、マンチェスター・シティを率いてチャンピオンズリーグを制する最後のチャンスになるかもしれない。組み合わせを見るかぎり、決勝トーナメント進出は間違いない。

6カ月前、マンチェスター・Cにはチャンピオンズリーグ出場禁止の処分が下ったが、スポーツ仲裁裁判所の判決により、UEFAの処分は撤回された。ペップはシティにとって悲観であるビッグイヤーを掲げるチャンスを再び得たのである。

最大のライバルはポルトガルの王者であるポルトだが、ギリシャのオリンピアコスも手ごわいだろう。とは言え、シティがグループCの圧倒的本命であり、ラウンド16に進出することだろう。

ただし、マルセイユには警戒が必要だ。昨シーズン、マンチェスター・Cが準々決勝で苦杯をなめたリヨンよりも、リーグ・アンの順位で上回っている。

敗者:オーレ・グンナー・スールシャール

Solskjaer Luton Manchester United 2020Getty

マンチェスター・ユナイテッドの監督は、8年間遠ざかっているプレミアリーグ優勝にチームを導くという挑戦と、チャンピオンズリーグで勝ち進むことを両天秤にかけていかなければならない。だが、抽選の結果はそのプランの助けとなるものではなかった。

マンチェスター・Uにとって楽な大会とはなりそうもない。昨シーズン準優勝のパリ・サンジェルマンと準決勝に進出したRBライプツィヒとの対戦は大きな試練となるだろう。

スールシャール監督は2年前にフランス王者を撃破した立役者であり、あの勝利によって「暫定監督」ではなくなった。だが、実際のところあの勝利は、マンチェスター・Uの実力であると同様、物議をかもしたPKによるものでもあった。

グループH突破は、監督としての実力を示す大きな試練となるだろう。

敗者:アヤックス

Andre Onana AjaxGetty Images

アヤックスは、2019年にチャンピオンズリーグの準決勝に進出し、アディショナルタイムの失点で敗退した後、多くのことが変わった。今回の組み合わせはあのとき以上に苦しい戦いになることを予感させる。

今夏、ハキム・ツィエクやドニー・ファン・デ・ベーク、セルジーノ・デストといった才能ある選手を失い、彼らを輩出した名高きアカデミーからは常に新たなタレントが生みだされているとはいえ、エリック・テン・ハーグ監督にとってグループD突破はかなりの難題となるだろう。

アヤックスはトップシードのリヴァプールに加え、昨シーズン衝撃的な躍進を遂げたアタランタと対戦することになる。アタランタはスリリングな攻撃サッカーを展開し、最終的にはPSGに心痛な敗北を喫したものの、ベスト8に進出した。

敗者:レアル・マドリー

Zinedine Zidane Eden Hazard Real MadridGetty Images

ジネディーヌ・ジダン監督は昨シーズン、4度目の挑戦で初めてチャンピオンズリーグの頂点にたどり着けなかったが、今回の組み合わせも簡単なものではない。

レアル・マドリーはグループBの本命ではあるが、ウクライナの巨人シャフタール・ドネツクや、インテルとボルシア・メンヒェングラートバッハといったチームとの対戦は、どれも簡単なものではない。

スペイン王者は昨シーズン、チャンピオンズリーグで8試合を戦い、3勝にとどまった。サンティアゴ・ベルナベウでの直近の6試合では1勝しかしていない。

今季も同じような戦いぶりになれば、歴代最多の13回の優勝を誇るチームであっても、思いもよらない早期の敗退がありうるかもしれない。

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