インテル・マイアミの指揮官が、香港ツアーでリオネル・メッシが欠場したことについて言及した。
メッシやルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケツといったスター選手を擁するインテル・マイアミは現在、プレシーズンツアーを実施中。
先日にはサウジアラビアでアル・ナスルなどと対戦し、4日には香港で同国リーグの選抜チームと親善試合を開催。販売直後に売り切れたチケットを所有する多くのファンが詰めかけものの、目玉であるメッシは最後まで出場しなかった。
これを受け、最低でも125ドル(約1万8500円)とされたチケットを購入したファンは不満をあらわに。“私たちはメッシを求めている”といったチャントが鳴り響き、試合終了のホイッスルが鳴った直後にはスタンドからブーイングが。
さらに、香港政府までもが「メッシが本日の試合でプレーしなかったことについて、政府とフットボールファンは主催者の申し合わせに極めて失望している」と声明を出す事態に発展していた。
指揮官であるタタ・マルティーノ監督は試合後の記者会見の冒頭で、メッシとスアレスが出場しなかったことによるファンの反応への理解を語った。『The Athletic』が紹介している。
「レオとルイス・スアレスが欠場したことで、スタジアムを埋め尽くしたファンが失望したことは理解している。この決断はメディカルスタッフとともに下したものだ。彼らのケガを悪化させる危険性が高く、それが試合に出られなかった理由だ」
「我々は人々の失望を理解している。申し訳なく思っているが、しばらくプレーさせるチャンスがあれば、そうしていたことを理解してほしい。しかし、私たちは重大なリスクを背負っており、だからこそメディカルスタッフとともに今回の決断を下した」
マルティーノ監督によれば、メッシのケガは改善に向かっていたものの、4日にプレーさせるにはリスクが高すぎたという。「リーグ戦の開幕を見据える義務が我々にはある。メディカルスタッフと話し合ったとき、彼らはこの選手が今日プレーするのは非常に危険だと言った」と説明した。
7日に国立競技場で行われるヴィッセル神戸戦が最後となるインテル・マイアミのプレシーズンツアー。
サウジアラビアでは1週間滞在し、試合と試合の間はわずか3日。そしてチームは木曜日にリヤドのスタジアムから空港に直行し、約8時間のフライトで香港へ。月曜日にはさらに4時間のフライトで東京に向かい、準備期間はわずか2日しかないという過密すぎるスケジュールとなっている。
「現実には、これは大規模なツアーだ。明らかに、ある時点から疲労が感じられるようになる」とマルティーノ監督は日程について語り、神戸戦もチームは慎重にならざるを得ないことを示唆している。
