パリ・サンジェルマン(PSG)FWキリアン・エンバペの去就について、フランス『レキップ』が分析している。
2017年にPSGへ加入し、クラブ最多得点記録である212ゴールを奪うエンバペ。しかし今夏の去就が大きな話題となっており、現行契約が残り1年に迫る中、1年間の延長オプションを行使しないことを公言。新シーズンもPSGでプレーする意欲を示しているが、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は「フリーで出て行くことはできない」と断言した。さらに今夏に来日したPSGのスカッドから外れるなど、状況は複雑になっている。
そうした中、先日アル・ヒラル(サウジアラビア)が史上最高額となる移籍金3億ユーロ(約469億円)をオファーしたことが複数メディアの報道で発覚。これをPSGは受け入れ、選手との交渉許可を与えたことを『The Athletic』などが伝えていた。
しかし『レキップ』は、サウジアラビアへの移籍は可能性が低いと指摘。アル・ヒラルは「この移籍が正しいものとしてエンバペを説得しなければならない」としつつも、来夏の契約満了後にレアル・マドリー移籍で合意していると伝えている。
なお、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、インテル、バルセロナがこの2日間でエンバペ獲得の可能性を問い合わせた模様。チェルシーとマンチェスター・Uはすでに手を引いたようだが、その他のクラブは1年間のレンタル移籍に関心を示していたようだ。
一方でエンバペ自身だが、こうした状況にも「いつも通り冷静を保っている」という。以前に契約を延長しないことと新シーズンもPSGでプレーすることを明かしているが、「まだ移籍への扉をまったく開いていない」ようだ。世界中で注目を集めるスーパスターの去就問題は、どのように決着するのだろうか。
