パリ・サンジェルマン(PSG)FWキリアン・エンバペは、サウジアラビアからの巨額オファーを断るようだ。
2017年にPSGへ加入し、クラブ最多得点記録である212ゴールを奪うエンバペ。しかし今夏の去就が大きな話題となっており、現行契約が残り1年に迫る中、1年間の延長オプションを行使しないことを公言。新シーズンもPSGでプレーする意欲を示しているが、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は「フリーで出て行くことはできない」と断言した。さらに今夏に来日したPSGのスカッドから外れるなど、状況は複雑になっている。
そうした中、先日アル・ヒラル(サウジアラビア)が史上最高額となる移籍金3億ユーロ(約469億円)をオファーしたことが複数メディアの報道で発覚。これをPSGは受け入れ、選手との交渉許可を与えたことを『The Athletic』などが伝えていた。
しかし、エンバペはサウジアラビア行きに興味がないようだ。フランス『レキップ』によると、アル・ヒラルの代表団はブラジル人FWマルコムの移籍完了のために26日にフランスを訪れており、この機会にエンバペとの面会を望んでいた模様。しかし、選手サイドがそれを拒否したという。
なお移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者によると、アル・ヒラルはエンバペに対して固定給2億ユーロ(約311億円)+肖像権100%の譲渡をオファーしていたが、現時点で交渉するつもりはないようだ。またPSG側は、すでに選手がレアル・マドリーと条件面で合意に至ったことを確信しているとも伝えている。
『レキップ』は、PSGはエンバペが契約延長に応じない場合、今夏に売却する考えであることを強調している。今後の動向に注目だ。




