パリ・サンジェルマン(PSG)は21日、ジャパンツアーに向けたメンバーを発表した。
今月22日からジャパンツアーを予定しているPSG。25日にクリスティアーノ・ロナウドを擁するアル・ナスルと、28日にセレッソ大阪と、8月1日にインテルとの対戦が組まれている。
発表されたメンバーの中には、フランス代表FWキリアン・エンバペの名前は含まれず。PSGとの契約が今シーズンで最終年となっている同選手には、レアル・マドリーが関心を示していると伝えられる中、本人は今夏の退団は望んでいないことを主張。しかし、クラブには契約を延長する意思がないことを伝え、契約満了での退団の意向を示していた。一方でPSGは、7月末までに契約延長に応じなければ売却すると伝えていることが報じられていた。
また、クラブの会長を務めるナセル・アル・ケライフィ会長は5日にルイス・エンリケ新監督の就任会見に出席し、エンバペの状況について言及。「我々はエンバペに残ってほしいが、フリーで出て行くことはできない。最高の選手がタダでクラブを去ることはない。もし新契約にサインしたくないのであれば、扉は開かれる」と残留を望むのであれば新契約にサインしなければならないと警告していることが『GOAL』の取材により判明している。
ジャパンツアーメンバー内にエンバペがいないことは、有力メディアが一斉に報道。リストに含まれていないだけではなく、『レキップ』は「PSGはキリアン・エンバペを日本での合宿に参加させないことを決めた。クラブは、2024年6月に契約が切れる同選手が、レアル・マドリーとフリー退団で合意に達したと考えている」と伝えた。
『RMC Sport』は「この決断はクラブが下したものである。ナセル・アル=ケライフィ会長が念を押したように、組織が何よりも優先される」と理由を説明。「クラブはまだ選手からの延長のサインや申し出を待っている。選手からは親善試合後に決定が通知された」と、選手側からのアクションが無いことも指摘。
さらに、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者は「PSGは今日からエンバペを売りに出すと理解している」と報じ「エンバペが2024年にフリーでの退団を望んでいると感じている」と、選手は今季の残留を希望していると明かした。
「彼らは7月15日までに"新たな協定を結ぶか、今すぐ離脱するか"についての回答を求めていたが、まったく何もなかった」ことでフリーでの退団は阻止したいクラブ側はツアーメンバーから除外し「プレシーズンツアーを終了し、売りに出される予定」だとしている。
「アル・ケライフィ会長の公式声明にもかかわらず、彼(エンバペ)はまだ何も伝えていない。PSGはキリアンを日本ツアーから除外することを決めた」


