MbappeGetty Images

エンバペ騒動、レアル・マドリーは選手ともPSGとも接触せずひたすら静観に徹する…両者が契約を延長する可能性すら考慮

レアル・マドリーはFWキリアン・エンバペとパリ・サンジェルマン(PSG)の騒動について、ひたすら静観に徹する方針のようだ。スペイン『マルカ』が報じている。

エンバペは今夏、PSGに1年の契約延長オプションを行使することなく、契約が終了する2024年にクラブを退団する意思を示した。年俸とボーナス含めて2億ユーロを手にできるためか、来季もPSGでプレーする意思は頑なに貫いている。対してPSGのナセル・アル=ケライフィ会長は「エンバペが残りたいならば新契約を結ぶ必要がある。タダで世界最高の選手を手放せない」と、契約を延長しない場合には今夏に退団することを促している。

エンバペの移籍先として名前が挙がっているのはもちろん、過去3回同選手の獲得を目指したレアル・マドリーだが、同クラブは静観を決め込んでいる様子だ。『マルカ』曰く、マドリーはエンバペともPSGとも一切接触しておらず、これから接触する考えもないという。

レアル・マドリーは来年1月1日以降にしか動く気がないようだ。エンバペやPSG(ケライフィ会長)が公でどんな発言をしようとも耳を傾けることなく、エンバペがPSGと契約を延長しないまま1月1日を迎えたときにだけ、獲得を検討する考えとみられる。MFアルダ・ギュレルを引き入れたばかりのマドリーは、エンバペとPSGの騒動が彼らだけの問題だと割り切り、今後自クラブに生じ得るほかの問題に備えている模様だ。

レアル・マドリーが静観を貫くのは、今夏エンバペ獲得に動けば莫大な費用がかかるためとみられる。PSGはエンバペの移籍金として2億ユーロを求め、またエンバペは仮に移籍するとしても、PSGにあと1年留まることで手にできる年俸+ボーナスをあきらめる考えはないとされる。マドリーは移籍金+エンバペの金銭補償で4億ユーロ(約620億円)の費用がかかると見積もっており、同オペレーションに着手することを否定しているようだ。

今夏さらに4億ユーロを費やすことはレアル・マドリーのプランになく、加えて自クラブの選手たちがそうした額やエンバペのここ最近の発言を耳に入れることで、チームの秩序が崩れてしまうことも危惧している。マドリーはPSGとエンバペが最終的に契約延長を結ぶ可能性すら考慮に入れながら、パリで起こっている騒動を静観し続ける方針とのことだ。

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