9月1日のラ・リーガ第4節、レアル・マドリーは本拠地サンティアゴ・ベルナベウにベティスを迎える。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、1-1で引き分けた前節、アウェーのラス・パルマス戦から勝利を取り戻す意欲を示している。 スペイン『マルカ』と『アス』がコメントを伝えている。
「今回はファンが助けになってくれる。あのラス・パルマス戦の後、最高のチームを見せられることを願っているよ。私たちは再び良い試合を演じたい。ボールを持ったとき、もっとソリッドにプレーしてね」
ラ・リーガ開幕3節を1勝2分けで終えたレアル・マドリーは、MFトニ・クロース引退によるゲームメーカー不在、FWキリアン・エンバペ加入による攻撃バランスの不安定さが指摘されている。
この点についてアンチェロッティ監督の見解は一貫している。チームの問題がコンパクトなブロックを形成していないことにあることを再び強調した。
「私たちは危機感を覚えているが、それは問題の解決を試みているということでもある。私たちはコンパクトなブロックをつくれないでいる。改善すべきところはそこなんだよ」
「選手たちとは話をしたし、同意もしてくれている。問題が明確ならば、解決することは簡単だ」
「難しい問題かって? いいや。もっと良い守備を見せる、コレクティブな約束事を守る、ということなんだ。個々の仕事に取り組む姿勢を、もっとコレクティブなものにしなくてはならない」
「印象的なことを話せば、私たちはボールを取り返すのに苦労を強いられ、ライン間に入り込む相手から打撃を受けている。私たちが解決する、解決しなければならない問題はそこなんだ」
エンバペとヴィニシウスのプレーポジションが左サイドで重なり、それが攻撃を停滞させているとは考えていないようだ。
「彼らは良い連係を見せている。攻撃的な仕事はよくやってくれているし、問題にはなることはない。私たちは全試合でゴールを決めているんだのだから」
「時間が経つことで、(エンバペは)もっと良い連係を見せてくれるはず。ヴィ二とだけではなく、中盤の選手たちともね。攻撃面について問題はない。これまで問題を抱えたことはなかったわけだし、世界最高のアタッカーたちを擁している今だってそうだよ」
「左サイドでプレーするのはエンバペとヴィニシウスのどちらか? 彼らはポジションを入れ替えながらプレーしているが、ヴィニシウスの方が左サイドでプレーする回数が多く、これからもそうあり続けるだろう」
ラス・パルマス戦ではエンバペではなくヴィニシウスがPKキッカーを務めたが、アンチェロッティ監督はキッカーの選択を2選手に任せるようだ。
「エンバペ、ヴィニシウスのどちらにもその責任を与えたいし、キッカーは彼らの間で決めてもらってかまわない。私は2人のことを信頼している。試合の状況や、それぞれが必要性に依存することだろうね」
アンチェロッティ監督はその一方で、今夏の移籍市場で退団の可能性があったものの、結局残留したMFダニ・セバージョスについても言及した。
「彼は私たちにとって大切な選手だ。確かに彼が望むような、または彼にふさわしいような出場時間を与えられていないが、それでも私たちは残ってくれることをうれしく思う。チームにとって有用な存在になるだろう」



