スペイン『マルカ』は、パリ・サンジェルマン(PSG)FWキリアン・エンバペの今夏でのレアル・マドリー移籍が、すでに既成事実になっていることを強調した。
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、後半アディショナルタイムに1-0とする決勝点をマドリー相手に叩き込んだエンバペ。フランス代表FWはそのゴールだけでなく試合を通してマドリーを苦しませ続けたが、『マルカ』はそれが「フロレンティーノ・ペレスが8月31日に2億ユーロを提示した理由の証明」としている。
マドリーは昨夏の移籍市場で、PSGに対して残り1年で契約が切れるエンバペの移籍金として2億ユーロを提示したものの拒絶されていた。しかしエンバペ本人はマドリー移籍願望を持ち続けているとされ、『マルカ』はマドリーやそのファンだけでなくPSGも、この夏の移籍が既成事実であることを理解していると強調した。
またマドリーは、義理立てで提示した移籍金をPSGが拒絶したことで、浮いた移籍金の一部を使いエンパぺに年俸のほか移籍ボーナスも支払う模様。マドリーとPSGはこのエンバペの件や欧州カップ戦の在り方で対立し、関係がほぼ崩壊しているが、『マルカ』曰くマドリーの首脳陣は「PSGには1ユーロたりともやらない」との言葉を繰り返しているという。
なおPSGはエンバペのマドリー移籍を既成事実としながらも、最後まで徹底的に抗う姿勢で、現在も契約延長のオファーを提示しているとみられる。現在は年俸2660万ユーロ(グロス)を2倍に引き上げ、さらに契約延長ボーナス2500万ユーロを支払う用意があるとのことだが、エンバペの心を変えることはできるのだろうか。




