フランス代表FWキリアン・エンバペの状況について、フランス『GFFN』が複数報道を引用しつつ分析している。
パリ・サンジェルマン(PSG)で今季も公式戦43試合で41ゴール10アシストと驚異的な活躍を見せ、リーグ・アン制覇に導いたエンバペ。しかし先日、PSG側に1年間の契約延長オプションを行使しないことを通達。現行契約は2024年までと残り1年となっており、移籍金の発生する今夏の去就が世界中で注目を集めている。
そんなエンバペはかねてよりレアル・マドリーへの移籍が噂されてきたが、『GFFN』は「移籍騒動は行き詰まっているのだろうか? PSGは売却を望んでいるかもしれないが、買い手は見つからないかもしれない」とし、複数メディアの報道を引用しつつ分析した。
「エンバペの契約は2024年までで、1年間のオプションを行使しないこと宣言している。『Foot Mercato』の報道では、この決断を受けたPSG幹部陣は激怒し、来年にフリーで手放すよりも今夏に売却することを選んだようだ。そして『Le Parisien』によると、選手に対して将来に関する素早い返答を待っているという」
「しかし、エンバペの返答はすでに書面でも、口頭でも明らか。彼は来シーズンが終わるまでPSG退団を望んでいない。記者会見でも、来季もフランス王者で戦うことを宣言している」
そして「彼の願いは、クラブの現在の願いに反している。ソースの違いが影響しているのかもしれないが、レアル・マドリーも関与しているようだ。『The Athletic』によると、レアル・マドリーは1年間エンバペを獲得するのを待つ準備がある」とし、また1年間残留することで選手が獲得するボーナスについても伝えている。
「エンバペが残留する裏には、金銭的な理由もある。夏以降もPSGに残留すれば、7000万ユーロ(約110億円)のロイヤリティボーナスを獲得できる。さらに2024年にレアル・マドリーと契約した場合、契約ボーナス1億3000万ユーロ(約205億円)が支払われる可能性もあるようだ。もし2023年夏に移籍した場合、エンバペは2億ユーロ(約315億円)を失うことになる」
最後に「こうした状況から、あまり考えられないような行き詰まりが発生している。エンバペは残留を望み、PSGは売却を希望し、レアル・マドリーは獲得を望んでいない。PSGはこの状況を打開できるのか、もしくはレアル・マドリーとエンバペの希望通りに来夏にフリー移籍が実現するのか、まだしばらくはわからないだろう」と締めくくっている。
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