パリ・サンジェルマン(PSG)は21日、FWキリアン・エンバペと2025年までの新契約を締結することを発表。23歳のフランス代表ストライカーの決断にレアル・マドリーは失望感を露わにしている。
今季限りでPSGとの契約が満了になることから、レアル・マドリーへのフリー移籍が決定的とみられてきたエンバペ。しかし、ここ数日で事態が急変し、21日には一転してPSGとの契約延長が発表された。『GOAL』のホルヘ・ピコン記者は、エンバペと口頭合意に達していたレアル・マドリーが、今回の残留劇に失望した理由と経緯を以下のように解説する。
「レアル・マドリーは非常に厳しい一日を経験した。今後10年にわたるクラブのプロジェクトにおける偉大なスターになるはずだった選手が、白い巨人のオファーを拒否してPSG残留を決めた。クラブにとって偉大な選手を失っただけでなく、エンバペによる今回の去就についてのやり方は、レアル・マドリーの上層部を混乱させ、失望させるものだった。彼の夢はサンチャゴ・ベルナベウでプレーすることで、彼自身、レアル・マドリーとの契約に署名するという口頭での約束を交わしていた」
「予定されていた計画は、エンバペがPSG退団を発表するのをシーズンが終わるまで待ち、その数日後にレアル・マドリーが獲得を発表することだった。それまでは双方ともに沈黙を保つ予定だった。しかし、4月にエンバペ一家がカタールに渡ってから、ひっくり返った。サインを交わしてなかったレアル・マドリー側の緊張感は急激に高まった。レアル・マドリーはこの時、自分たちがコントロールできない事態が起こっていると認識した」
「それだけではなく、エンバペは予定されていた計画にない不自然な動きを見せた。彼がリーグ・アン年間最優秀選手の授賞式で発言した言葉(「僕の決断はほとんど決まっている」)は、レアル・マドリーが理解しがたいものだった。沈黙を守って、できるだけ静かにPSGを去るのならば、エンバペは正反対の動きを見せるはずだからだ。1週間前には、すべてがコントロールできないものとなり、エンバペがPSGに残留するという話は、かつてないほどリアルなものになった」
「レアル・マドリーは彼の言葉を信じてクラブと契約するという望みを持ち続けていた。しかし、会長に対するエンバペからのPSG残留決断のメッセージで、失望は頂点に達した」
エンバペのPSG残留劇はスペインでも大きな話題となっており、スペイン『マルカ』は22日付の一面で、「マドリーでプレーするには品格があまりにも足りない」との見出しで今回の話題を報じている。




