■2025年までの新契約で合意
フランス代表FWキリアン・エンバペは、パリ・サンジェルマン(PSG)残留で大きな力を手にするのかもしれない。
PSGやフランスで目覚ましい活躍を続けるエンバペだが、現行契約は今季限りとなっており、その去就は大きな注目を集めていた。昨年の時点からレアル・マドリーへの移籍が濃厚とされており、様々なメディアでも「移籍は決定的」と報道。しかし先日、PSGと2025年までの契約延長で合意した。この契約延長は全世界で驚きを持って伝えられている。
そして、エンバペはPSG残留で様々なものを手にしたのかもしれない。『ガーディアン』は「エンバペの新契約は彼をPSGで最も強力な人物にする」と題し、「3年間で2億5000万ユーロ(約344億円)を手にする他、クラブの運営にも発言権を持つ」と伝えている。
「エンバペの残留により、クラブ内の大きな変化が始まった。レオナルドSDは2度目の退任。1億ユーロ(約138億円)という巨額の契約金、5000万ユーロ(約69億円)の年俸に加え、PSGの意思決定において重要な役割を果たすと予想される。すでに影響はあり、モナコ時代からの友人であるルイス・カンポスのディレクター就任は、エンバペとPSGが契約延長したからこそ生まれたものである」
「マウリシオ・ポチェッティーノ監督の立場は、エンバペが『素晴らしい関係にある』と口にしたことで改善された。これはジネディーヌ・ジダンに何度もオファーを出したレオナルド時代の立場とは正反対だが、ポチェッティーノは契約最終年を見届けることができるだろう。またその指摘は否定しているものの、移籍にまで力は及ぶ可能性もある。一部メディアは、ネイマールの売却に同意しているとも伝えた」
「伝統主義者たちは、こういった権力を手にする選手には難色を示すだろう。だが、エンバペの新たなステータスは、フットボール界にとって興味深い実験にもなるだろう。エンバペへの譲歩はおそらく、世界最高の選手をライバルに無償で奪われることを恐れたPSGの自暴自棄的態度から生まれたものだが、この種のプレイヤーパワーは適切な状況下であれば現代フットボールにとって意味のあるものになり得るだろう」
■PSGで最も権力を持つ人間に?
また「エンバペは将来について執拗に問いただされたときも、冷静さとユーモアを持って対処し、パフォーマンスも向上した。選手に影響力をもたせ過ぎると問題が生じるが、彼の成熟度や知性、献身的な努力には疑いの余地もない」と指摘。そして「エンバペほど自分たちの成功に欠かせない人物はいないとPSGは主張する。それならば、重要な決定について少なくとも相談するのはどうだろうか? PSGは過去10年間で様々な内紛や移籍政策の失敗を経験し、確立されたヒエラルキーもないからだ」とし、最後に以下のように綴った。
「PSG会長ナセル・アル・ケライフィは財政的な力を有しているが、エンバペはまもなくパルク・デ・プランスの権力の中心になるだろう。もしPSGの新のリーダーを決める投票があるとすれば、ケライフィやポチェッティーノ、カンポスの名前は必要ない。『エンバペ』、これが唯一の選択肢だ」
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