Antonio ConteGetty Images

セリエA制覇のインテル、CEOが持論「選手を減らしてでも優秀な監督を獲得すべき」

11年ぶり19回目のリーグ優勝を果たしたインテルのジュゼッペ・マロッタCEOが2日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のTV番組に出演して喜びを口にした。

インテルのマロッタCEOはユヴェントスで約9年にわたって活躍したのち、2018年10月にクラブとの契約を解除。2カ月後にインテル幹部に就任すると翌シーズン、元ユーヴェ指揮官のアントニオ・コンテを招聘した。

コンテ指揮下のチームは昨シーズン、新エースFWロメル・ルカクらの活躍によりリーグ戦で9年ぶりに2位と好成績を収めると、今シーズンは尻上がりに調子を上げた。そして今月2日、4試合を残して11年ぶり通算19回目のスクデット獲得を決めた。インテルCEOはこれまでを振り返っている。

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「昨シーズン開幕時、ユヴェントスとの差は歴然としていた。しかしシーズン終了時には順位表でわずか1ポイント差に詰め、ヨーロッパリーグでも準優勝を果たした。今シーズン、4試合を残して優勝を決めることができたのは、他のチームの失敗だけでなく我々自身の功績も大きい。来シーズンの夢は2つ目のステッラ(スクデット10個につき1つ得ることができるユニフォームの星マーク)となる(20個目の)スクデットを獲得することだ。実現したら素晴らしいだろう」

続いてインテル幹部は、チームにおける指揮官の重要性を主張。獲得選手が1人減ったとしても優秀な指揮官を据えることが大切であると説いた。

「コンテ自身が“芸術作品”と評したように、彼の功績は非常に大きい。彼は選手としてだけでなく指揮官としても勝者であり、優勝経験のない選手たちの集団にその価値観を植え付けることに成功した。私の哲学だが、“勝者である監督はコストが莫大。しかし獲得選手が1人減っても優秀な監督を獲得した方がより良いのが常”というものだ」

■来季のスクデット争いのライバルはアタランタ

最後にマロッタCEOは来シーズンのスクデット争いを見据え、本命のライバルにユヴェントスではなくアタランタを挙げた。

「ユヴェントスはどうなるか分からないが、他にもラツィオやミラン、ナポリ、アタランタのように良いパフォーマンスを見せているチームがある。アタランタは素晴らしいチームの一例であり、来シーズンは優勝候補として開幕を迎えるだろう。(ジャン・ピエロ)ガスペリーニは近年、素晴らしい種をまいた。これまでの仕事を確固たるものにするチャンスが訪れるはずだ。私はアタランタがスクデット争いの主役候補であると考えている」

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