マンチェスター・ユナイテッドは10日、フットボールディレクター職とテクニカルディレクター職を新設することを発表。それぞれ、ジョン・ムーター氏とOBのダレン・フレッチャー氏が就任した。
アレックス・ファーガソン元監督が退任した2013年以降、プレミアリーグ優勝から遠ざかっているマンチェスター・Uでは近年、移籍市場における失策が広く報道されてきた。そのため、経営面の責任者で強化担当も務めてきたエド・ウッドワードCEOのスポーツ面における権限を担うテクニカルディレクターを置くことを求める声が強まっていた。
過去にはモンチ氏やエドウィン・ファン・デル・サール氏など、欧州移籍市場で実績のあるフットボールディレクター招聘の噂もありながら、最終的にムーター氏が就任。一般的にはほぼ無名のムーター氏だが、『Goal』番記者のシャーロット・ダンカー記者は同氏について、「長期にわたってマンチェスター・ユナイテッドの内部における重要人物として認識されてきた」と、クラブ周辺で非常に高い評価を得ている人物だと強調する。
「ムーターは2013年に当時のデイヴィッド・モイーズ監督が連れてきた人物で、以前にはプレミアリーグでも働いていた。主にアカデミー部門を担当し、しばしば『フィクサー』と呼ばれてきた」
「彼は、ユナイテッドがスカウトに関してよりグローバルなアプローチを採用するようになった中で重要な役割を担ってきた。ユース年代で評価されているハンニバル・メイブリやアルバロ・フェルナンデスを引き入れるうえでも重要な存在となった」
何年にもわたってフットボールディレクターの招聘が望まれてきた中で、なぜ今になって新設されたのだろうか。ダンカー記者は以下のように解説する。
「ジョゼ・モウリーニョが監督を務めていた時代、彼は自身の権限を失うことを危惧してフットボールディレクターを置くことを望んでなかったとみられている。だが、2018年末に暫定指揮官となったスールシャールは、ほどなくしてクラブの管理構造の見直しプランを支持した」
「それでも、プレーヤーをスカウトするプロセスの改善にクラブが時間をかけていたため、結局、フットボールディレクター職を置くのが遅くなった。ポリシーの変更は明らかで、今のユナイテッドはスーパースターを高額で獲得することへのプライオリティを下げており、大きなポテンシャルを秘める若手選手との契約に重きを置いている」
「エド・ウッドワードは今、移籍市場で成功できるシステムがユナイテッドに整ったと感じている。それは自身が今回、気持ちよくこの任務から退くことができる理由でもある。ムーターが強化部門における多くの仕事を統括し、フレッチャーは戦術的および技術的な観点から補強に携わることになる」
「移籍市場はトリッキーなフィールドではあるが、ユナイテッドは今回、クラブの栄光を取り戻すための重要な一歩を踏み出したと言える」
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