現地時間29日、チャンピオンズリーグ(CL)は第2節が行われ、グループFではマンチェスター・ユナイテッドがホームのオールド・トラフォードにビジャレアルを迎えた。
初戦でヤング・ボーイズ相手にまさかの逆転負けを喫したユナイテッドと、アタランタとの激闘の末に勝ち点1を分け合ったビジャレアル。互いに今季CL初勝利を懸けて迎えた重要な一戦で、最初にチャンスを掴んだのはホームのユナイテッドだった。
8分、この試合で元スペイン代表GKカシージャスと並んでいたCL最多出場記録を「178試合」に更新したクリスティアーノ・ロナウドが、左CKに頭で合わせるもゴール上へ。
一方のビジャレアルも10分、エリア内左でボールをダンジュマがカットインしてシュートを放つも、枠を捉えたシュートはGKデ・ヘアが素晴らしい反応ではじきCKへと逃れた。
さらにビジャレアルの攻勢は続き、17分には左サイドで縦に仕掛けたダンジュマの折り返しをニアサイドのパコが頭で合わせる。しかし、この決定機も守護神デ・ヘアがかろうじて触り、ゴール上へと外れる。
21分には左CKをニアサイドのダンジュマがスルーし、ペナルティーエリア手前のモレーノがフリーでシュート。これは枠を外れるが、トリックプレーで完全にユナイテッドの虚を突いていた。
31分にも裏へのパスに反応したパコに対し、先に体を入れたヴァランがまさかのトラップミス。入れ替わったパコが決定機を得るが、GKデ・ヘアの逆を突いたシュートはゴール左へとわずかに外れる。
45分にはカウンターからエリア内右で受けたピノのカットインシュートをGKデ・ヘアがセーブし、ユナイテッドは多くの決定機を許しながらも無失点で試合を折り返した。
後半、巻き返しを図りたいユナイテッドだが、立ち上がりに失点を喫する。53分、カウンターから流れるようにパスをつなぎ、エリア内左でボールを受けたダンジュマの折り返しをニアサイドに滑り込んだパコが合わせる。前半何度もピンチを救ったデ・ヘアだが、この場面ではどうすることもできず、ビジャレアルが均衡を破った。
先制を許したユナイテッドは60分、ペナルティーエリア右からのFKを、B・フェルナンデスがゴール前ではなくペナルティーエリア手前左に蹴ると、フリーで待ち構えていたアレックス・テレスが左足を一閃。抑えの利いたダイレクトボレーがゴール右隅へと突き刺さり、ユナイテッドが試合を振り出しに戻した。
互いに勝ち越しゴールを狙う中、ユナイテッドは75分にポグバとサンチョを下げてカバーニとマティッチを投入。すると迎えた79分、グリーンウッドの右クロスがファーサイドで待つカバーニの下へ。しかし、目の前にいたDFが先に触ると思ったのか、ドンピシャのクロスは顔に当たってゴール左へと外してしまう。
86分にはビジャレアルに決定機。左サイドでボールを受けたモイ・ゴメスのカットインシュートはGKデ・ヘアがはじき、こぼれ球をディアが押し込むも、A・テレスが体を張ってブロックする。
このまま引き分けかと思われたアディショナルタイム、フレッジの左クロスをC・ロナウドが頭で落とし、GKの手前で受けたリンガードがリターン。角度のない位置からC・ロナウドが流し込み、ユナイテッドが劇的な逆転ゴールを手にして今季CL初勝利を掴み取った。
■試合結果
マンチェスター・U 2-1 ビジャレアル
■得点者
マンチェスター・U:A・テレス(60分)、C・ロナウド(90+5分)
ビジャレアル:パコ(53分)




