マンチェスター・ユナイテッドのスポーツ部門の実験を握るジム・ラトクリフ卿は、クラブの運営体制の刷新を図るようだ。
『INEOS』による25%の株式取得が完了したマンチェスター・U。新たにスポーツ部門の実験を握るラトクリフ卿は、すでにマンチェスター・シティからオマール・ベラダ氏を新たな最高経営責任者として迎えること決めており、さらにスポーツダイレクター(SD)としてニューカッスルのダン・アシュワース氏の引き抜きが間近に迫っていると伝えられている。
そして『テレグラフ』によると、ラトクリフ卿はクラブの一時代を築いたサー・アレックス・ファーガソン氏のように試合以外にも移籍関連など様々な部門を管理する従来の「マネージャー」型の監督から脱却を目指しており、監督にはピッチ上のことに集中する「ヘッドコーチ」としての役割を期待しているという。補強などチーム強化の面は、ベラダCEOとアシュワース氏に責任を委ねる考えであるようだ。
同メディアは、マンチェスター・Uが近年巨額の資金を投じたカゼミーロ、アントニー、メイソン・マウントの獲得にはエリック・テン・ハーグ監督が積極的に関わっていたと指摘。しかし、現時点でこの3選手は期待に応えられていないと評価されており、テン・ハーグ監督の立場は精査されているようだ。だがその一方で、上層部の決断はまだ下されていない模様。今回のラトクリフ卿の提案は、テン・ハーグ監督の将来とは無関係であると伝えられている。
なお『Geraint Thomas Cycling Club』のポッドキャストに出演したラトクリフ卿は、「マネージャー」と「ヘッドコーチ」の違いを明確にしつつ、適切な組織を確立することの重要性を強調した。
「それがスタートだ。適切な組織と構造が必要なんだ。確かにサー・アレックス・ファーガソンはマネージャーだったが、現代にマネージャーはいない。ヘッドコーチだ。そして通常、ヘッドコーチはSDの直属で、SDはCEOの直属だ。どこを補強する? どういう戦略を取る? そういったものも全部ね。組織を正しく整えてから、そのクラスにおける最高の人材を投入する必要があるんだ」
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