現地時間2日、イングランド・プレミアリーグは第22節が行われ、マンチェスター・ユナイテッドはホームのオールド・トラフォードに南野拓実が所属するサウサンプトンを迎えた。
移籍市場閉幕間際にリヴァプールから南野拓実が移籍したことで、吉田麻也の在籍以来、再び日本のサッカーファンから注目されることとなったサウサンプトン。しかし登録の問題で南野は早速の起用はできず、ウォルコットやロメウ、ディアロ、ヴェステゴーア、カイル・ウォーカー＝ピーターズらも負傷離脱中と苦しい台所事情を抱えている。
3試合ぶりの勝利を目指すユナイテッドに対し、リーグ戦3連敗中のサウサンプトンがどう挑むのかが注目されたが、開始早々にハーゼンヒュットル監督のプランは崩れ去る。キックオフからわずか1分30秒、中盤でのルーズボールを拾ったマクトミネイに対し、完全に遅れて足裏から飛び込んだヤンケヴィッツが一発退場。VARで確認するまでもない危険行為により、サウサンプトンは丸々1試合を10人で戦わざるを得なくなった。
数的優位を得たユナイテッドはボールを支配して容赦なくサウサンプトンゴールへと迫る。サウサンプトンも全員が自陣に引いて守りを固めるが、プランが崩れた動揺もあり、次々にユナイテッドにチャンスを作られてしまう。
迎えた18分、ペナルティーエリア左でボールをキープしたラッシュフォードが後ろに戻すと、ダイレクトでショーがアーリークロスを上げる。これをファーサイドに走り込んだワン＝ビサッカが押し込み、ユナイテッドが先制する。
さらに25分、左サイドからドリブルで切り込んだショーのパスをエリア内左で受けたグリーンウッドがゴール前に折り返すと、ラッシュフォードがダイレクトでゴール右へと流し込み、ユナイテッドが追加点を挙げる。
防戦一方のサウサンプトンは28分、ペナルティーエリア手前の絶好の位置からFKを得る。しかし、名手ウォード＝プラウスのキックはGKデ・ヘアが素晴らしい反応ではじきCKへと逃れた。
ピンチをしのいだユナイテッドは34分、ペナルティーエリア右にこぼれたボールを、ラッシュフォードがダイレクトでゴール前へ。鋭いクロスをクリアしようとベドナレクが触ると、これがそのままゴールに決まり、オウンゴールでユナイテッドが3-0とリードを広げた。
39分には、フレッジからのパスを受けたショーがペナルティーエリア左からクロスを上げると、ゴール前でフリーとなっていたカバーニが頭で合わせて4点目。サウサンプトンはゴール前に人数はいるものの、まったくと言っていいほど人につくことができておらず、あっさりとゴール前を割られてしまう。
前半だけで試合を決定付けたユナイテッドは後半、ショーとカバーニを下げてファン・デ・ベークとマルシャルを投入する。
意地を見せたいサウサンプトンは54分、FKのチャンスにウォード＝プラウズがパスを選択すると、エリア内右で受けたアダムズスが振り向き様にシュート。一度はブロックされたものの、こぼれ球をすかさず押し込むと、これがゴール左へと決まる。しかし、VARの結果、つま先レベルの差でオフサイドとなり、ノーゴールとなった。
69分、ブルーノ・フェルナンデスの浮き球パスをエリア内で受けたマルシャルが、DFを背負いながらも反転して右足でネットを揺らす。続く71分には、ペナルティーエリア手前でクリアボールを拾ったマクトミネイがダイレクトで押し込む。抑えの利いたボレーがゴール右へと決まり、スコアは6-0に。
84分、エリア内に侵入したマルシャルが倒されてPKの笛が鳴るが、VARで判断がつかず、オンフィールドレビューを経て主審が出した判定はPK。そして倒したベドナレクにレッドカードが提示され、サウサンプトンは2人目の退場者を出すことに。このPKをB・フェルナンデスが決めて7点目が加算された。
9人となったサウサンプトンに、一矢報いる気力は残されておらず。逆に90分にはワン＝ビサッカの右クロスをマルシャルが押し込んで8点目。さらに終了間際には途中出場のジェームズもネットを揺らし、容赦なく得点を重ねたユナイテッドが大量9ゴールで3試合ぶりの勝利を手にした。
■試合結果
マンチェスター･U 9-0 サウサンプトン
■得点者
マンチェスター･U：ワン＝ビサッカ（18分）、ラッシュフォード（25分）、OG（34分）、カバーニ（39分）、マルシャル（59分、90分）、マクトミネイ（71分）、B・フェルナンデス（87分PK）、ジェームズ（90+3分）
サウサンプトン：なし
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