現地時間8日、UEFAヨーロッパリーグが開幕し、グループEでは久保建英の所属するレアル・ソシエダが敵地オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドと対戦した。
プレミアリーグで復調気味のユナイテッドは、先発から遠ざかっているクリスティアーノ・ロナウドやマグワイア、フレッジ、エランガをこのELで起用し、カゼミーロとアントニーも先発メンバーに名を連ねた。
一方、ソシエダで徐々に存在感を発揮しつつある久保は、ダビド・シルバ、サディクとともに前線の一角を担う。
立ち上がりから地力に勝るユナイテッドがペースを握り、ソシエダはカウンター気味にチャンスを窺う。15分、ペナルティーエリア左でボールを受けた久保がGKとDFの間にパスを通すが、味方には合わない。
ユナイテッドは35分、ダロートのアーリークロスをゴール前のC・ロナウドが頭で合わせる。打点の高いヘディングがネットを揺らすが、これはオフサイドによりノーゴールとなった。
互いに無得点で迎えた後半、ユナイテッドはエリクセンとダロートを下げてブルーノ・フェルナンデスとリサンドロ・マルティネスを投入。またソシエダもサディクを下げてスルロットを投入した。
するとこの後半、前半鳴りを潜めていた久保が本領を発揮。54分、左サイドでボールを受けた久保がアーリークロスを入れると、ゴール前のスルロットが頭で合わせる。しかし、これはゴール上へと外れる。56分にも久保がペナルティーエリア左から鋭いクロスを入れるが、これはスルロットの手前でL・マルティネスが触ってCKへと逃れた。
そのショートコーナーから、エリア内右をドリブルでえぐった久保がマイナスに折り返すと、受けたD・シウバが左足を振り抜く。これがブロックに入ったL・マルティネスの手に当たったとしてPKがソシエダに与えられる。このPKをブライス・メンデスがゴール右へと沈め、ソシエダが均衡を破った。
後半のソシエダの攻撃を牽引する久保は、64分にもエリア内左から左足で強烈なシュートを放つもGKデ・ヘアが正面ではじき返す。
追いつきたいユナイテッドは71分にアントニーを下げてサンチョを投入。ソシエダも78分に久保を下げてバレネチェアを投入し、逃げ切りの準備を進めていく。
終盤はユナイテッドがロングボールを中心にソシエダゴールへと迫るが、ソシエダもクリア一辺倒にはならずしっかり繋いで時間を使い、最後までゴールを許さなかったソシエダが敵地でユナイテッドを下し、EL白星スタートを切った。
■試合結果
マンチェスター・U 0-1 R・ソシエダ
■得点者
マンチェスター・U：なし
レアル・ソシエダ：B・メンデス（59分PK）
