化学企業『INEOS』のオーナーであるイギリス人実業家のジム・ラトクリフ氏が、マンチェスター・ユナイテッド買収に向けて正式に動き出したようだ。
2003年にマンチェスター・Uの株主になり、2005年から現在に至るまでクラブのオーナーを務めるグレイザー家。アレックス・ファーガソン政権下での黄金期を支えてきた同オーナーだが、ピッチ上での成績が伴わないことから、近年は風当たりが強まっている。
2016-17シーズンを最後に無冠の続く中、2021年5月のリヴァプール戦では本拠地オールド・トラッフォードでサポーターによる大規模な抗議活動が起き、試合が延期される事態も起きていた。サポーターからの反感を買う中、昨年11月にグレイザー家はクラブを売却する意思があることを発表していた。
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そんな中17日、ラトクリフ氏が所有する『INEOS』の広報官は、イギリス『ザ・タイムズ』に対して「我々は正式に(マンチェスター・U買収のための)プロセスに入った」と明かした。
130億ポンド(約2兆円)を超える純資産を有するとされるラトクリフ氏は、マンチェスター出身で、幼少期からのマンチェスター・Uのファン。リーグ・アンのニースを所有する同氏は、2022年8月にも同クラブの買収に興味を持っていたことが明らかになっていた。また、ロマン・アブラモヴィッチ氏がチェルシーの売却を試みた際にも入札した過去がある。