マンチェスター・ユナイテッドGKアンドレ・オナナに対し、現地では厳しい声が上がっている。
20日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループリーグ第1節で、バイエルンと対戦したマンチェスター・U。敵地での大一番では、27分にリロイ・ザネのシュートをGKオナナが弾き切れずに失点すると、32分にセルジュ・ニャブリの追加点を許す展開に。後半開始早々に1点を返したが、直後にPKから3失点目を喫すると、終盤の追い上げも及ばずに3-4で敗れた。
『Opta』によると、マンチェスター・Uが開幕全公式戦最初の6試合で4敗を喫したのは、1986-87シーズン以来のことに。また1978年以来初めて3試合連続3失点、直近5試合で14失点を許している。さらにテン・ハーグ監督体制では、直近のアウェイゲーム35試合で18敗と苦しい戦いが続いている。
そうした中で『GOAL』グローバルのリチャード・マーティン記者は、「マンチェスター・Uは足元でボールを扱うスキルを高く評価し、残酷にもダビド・デ・ヘアを切り、4700万ポンドを支払ってオナナを獲得した。だが、今ではカメルーン人GKの弱点がチーム最大の問題になってしまっている」と指摘。厳しい見解を示した。
「オナナのボールプレー能力は世界的に有名だが、ショットストップ能力の欠如も同じく世界的に有名だ。膠着状態で受けたバイエルン最初の枠内シュート、ザネのキックはGKにとっては簡単に処理できるはずだった。遠い位置から、力もそれほどなく中央に飛んでいる」
「しかし、それはどういうわけかカメルーン人GKの手をすり抜けてネットを揺らし、序盤のチーム全体の懸命な努力が台無しになってしまった。クラブは基本的なセーブ力の低下を懸念し、デ・ヘアの退団を選択している。だが、彼の後継者も同様に失点癖があるようだ」
「彼は試合前の記者会見で、セーブ能力よりボールスキルが注目されることについて問われている。その際にはどちらの面でも同じ力があり、さらにチームメイトが自分を“非難”してくれて嬉しいとも語っていた」
「今季最大の試合でミスを犯し、最初の公式戦6試合で14失点を喫した事実は揺るがないし、もっと非難されることに慣れたほうがよさそうだ。少なくとも試合後には率直に行動し、全責任を負うとも語っている」




