マンチェスター・ユナイテッドが今夏の“リーズナブルな額”でのジェイドン・サンチョ獲得に自信を持つようだ。『ユーロスポーツ』が伝えた。
2017年夏に加入したドルトムントで順調に成長を続けるサンチョ。イングランド代表にも選出される20歳のウィンガーに対しては、以前からマンチェスター・Uが強い関心を持っており、実際に昨夏の移籍市場では獲得に乗り出す。しかし、新型コロナウイルスの影響下であってもドルトムントに1億2000万ユーロ（約153億円）を値引きする意思はなく、最終的に移籍交渉は破談した。
その後、サンチョが2023年までの契約延長を結んだことが発覚したが、以降クラブと選手は苦悩続き。ドルトムントは上半期の決算で2600万ユーロ（約33億円）の損失を計上し、さらにチーム状況も悪化してルシアン・ファーヴル監督を解任するも正式な指揮官を置くことができず、チームは現在6位にまで後退する。選手自身も移籍騒動に揺れた序盤は不振に陥り、復調後も昨シーズンのようなパフォーマンスは影を潜めている。
現状により、無観客試合やテレビ放映権料の下落が続く中、他のクラブが経営不振に陥るのと同様に、ドルトムントも大きな打撃を受ける。そして、このままチーム状態が上がらず、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を逃すような事態に発展すれば、主力の放出もやむを得ないと考えられている。
このドルトムントの動向を注視するのがマンチェスター・Uだ。依然としてサンチョの獲得を熱望する同クラブは、パンデミックの影響で移籍金や契約が見直される中、今夏の20歳のイングランド代表FW獲得に向けて5000万ユーロ（約64億円）程のオファーを提示する考えを持つようだ。
もちろん、ドルトムントにとっては将来有望株の放出に対して決して魅力的なオファーではないものの、真剣に検討せざるを得ない模様。チャンピオンズリーグ出場権無しでサンチョとアーリング・ハーランドを引き留めることはほぼ不可能で、多くのビッグクラブが破産するほどの金額をつぎ込んでまで両選手の獲得に動く必要がないことを認識すると考えられている。
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