現地時間9日、イングランド・プレミアリーグは第28節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルは敵地オールド・トラフォードでマンチェスター・ユナイテッドと対戦した。
これ以上、首位リヴァプールとの差を広げるわけにはいかないアーセナルは立ち上がりから圧倒的にボールを保持し、ユナイテッド陣内へと攻め入る。10分にはエリア内に侵入したウーデゴールとスイッチしたメリーノが左足でシュートを放つが、これはゴール右へとわずかに外れた。
その後もボールを保持するアーセナルだが、バイタルエリアから先になかなか進むことができず、ユナイテッドのゴール前のブロックを崩せないまま時間が過ぎていく。
このまま0-0で前半終了かと思われたアディショナルタイム。GKオナナのロングキックのこぼれ球を拾ったガルナチョが仕掛け、ペナルティーエリア手前でFKを獲得。このFKをブルーノ・フェルナンデスが蹴ると、壁の上を超えてゴール右へと吸い込まれ、守勢の続いていたユナイテッドが均衡を破った。
1点リードで後半を迎えたユナイテッドは、前半途中に足を痛めていたヨロに代えて18歳のヘヴンを投入。後半もアーセナルの攻勢をユナイテッドが受け、カウンターを狙う展開となる。
すると54分、ザークツィーのポストプレーから左サイドを抜け出したダロトの折り返しを、ファーにフリーで走り込んでいたマズラウィが合わせる。完璧なカウンターだったが、これはGKラヤが至近距離からのシュートを足でブロックしCKへと逃れた。
59分にもカウンターから右サイドで縦に仕掛けたガルナチョの折り返しをゴール前に飛び出したザークツィーがヒールで流し込む。しかし、ここもGKラヤが正面で抑え、追加点を許さない。
追いつきたいアーセナルはヌワネリとカラフィオーリに代えてマルティネッリとルイス=スケリーを投入。すると迎えた74分、右サイドで仕掛けたティンバーがエリア内右からマイナスに戻すと、ライスが右足ダイレクトで狙う。これがゴール左へと吸い込まれ、アーセナルが試合を振り出しに戻した。
追いつかれたユナイテッドはザークツィーとエリクセンに代えてホイルンドとコリヤーを投入。追いついたアーセナルもトーマスに代えてティアニーを投入する。84分にはアーセナルのゴール前でボールを奪い、ホイルンドが決定機を迎えるも、ここはライスが後ろからの巧みなタックルでボールを搔き出し、絶体絶命のピンチをしのいだ。
アディショナルタイムの4分間を含め、互いにゴールを目指したものの、最後まで決勝点は生まれず。互いに勝ち点1を分け合う結果に終わり、アーセナルと1試合消化の多い首位リヴァプールとの差は「15」に広がった。
■試合結果
マンチェスターU 1-1 アーセナル
■得点者
マンチェスターU:B・フェルナンデス(45+2分)
アーセナル:ライス(74分)
