UEFAスーパーカップが16日にギリシャのスタディオ・ヨルギオス・カライスカキスで行われ、マンチェスター・シティとセビージャが対戦した。
昨季のチャンピオンズリーグ(CL)王者とヨーロッパリーグ(EL)王者が激突するUEFAスーパーカップ。2023年は、悲願のビッグイヤー獲得を含む歴史的な三冠を達成したシティと、史上最多7度目のEL制覇を達成したセビージャが激突した。
試合序盤はハイプレスからカウンターを狙うセビージャが何度か良い形を作ったが、シティも7分にパーマー、8分にCKからアケが決定機を迎えるなど、両者ゴールを目指して積極的に前へ出る展開に。シティは17分、グリーリッシュがカットインから際どいシュートを放ったが、GKボノがファインセーブで抑えている。
すると25分、セビージャが先制に成功する。GKからのビルドアップで中央から左サイドへ展開すると、最後はアクーニャのクロスに飛び込んだエン=ネシリが豪快なヘッドを叩き込んだ。やや押され気味だったEL王者がリードを奪う。ビハインドを背負ったシティは同点弾を目指すが、ゴールは奪えないまま前半を折り返す。
後半に入ると50分、セビージャは狙い通りのカウンターでエン=ネシリが再びビッグチャンスを迎えたが、GKエデルソンのファインセーブに防がれる。その後はシティがボールを握り、セビージャが構える構図が明確となる。
そして63分、シティが同点に追いついた。ボックス手前からロドリがピンポイントクロスを送ると、飛び込んだパーマーが頭で押し込んだ。先日のコミュニティ・シールド(vsアーセナル 1-1)でもゴールを奪った下部組織出身の21歳が同点弾を決めている。
畳み掛けるシティは69分、パーマーがキックフェイントから狙いすましたシュートを放ったが、GKボノがストップ。難しい時間が続くセビージャは74分、オリベルに代えてフアンルを投入している。
猛攻のシティは79分、ハーランドやグリーリッシュが立て続けにシュートを放つが、セビージャの体を張った必死の守備に阻まれる。押し込まれる中で耐えているセビージャだが、83分に37歳の主将ヘスス・ナバスが交代に。古巣との対戦でも先発した大ベテランは、モンティエルと交代している。一方のシティは85分、躍動したパーマーに代えてフリアン・アルバレスを投入して逆転弾を目指す。後半アディショナルタイムにはFKからアケが飛び込んだが、ここもGKボノに防がれている。
試合は90分でも決着はつかず、延長戦なくそのままPK戦へ突入。シティの先行で始まったPK戦は、両チーム共に4人目まで成功。しかしセビージャ5人目のグデリのキックはバーに直撃し、この結果シティがPK戦5-4で勝利。UEFAスーパーカップ初優勝を達成している。




