現地時間16日、イングランド・プレミアリーグは第17節が行われ、マンチェスター・シティはホームのエティハド・スタジアムにクリスタル・パレスを迎えた。
欧州王者として参戦するクラブワールドカップ2023の浦和レッズ戦を3日後に控えるシティだが、リヴァプールやアーセナルの後塵を拝しているリーグ戦でターンオーバーを敷くわけにはいかない。ハーランドを負傷で欠くものの、現状のベストメンバーで臨んだ。
立ち上がりからボールを保持してクリスタル・パレス陣内で試合を進めるシティは5分、ウォーカーの右クロスをゴール前に飛び出したアルバレスが頭で合わせるも、これはゴール左でGKヘンダーソンがはじき出した、
16分にはペナルティーエリア右でボールを受けたベルナルド・シウヴァがエリア内右に出すと、走り込んだリコ・ルイスがダイレクトで折り返したボールをニアサイドのロドリが合わせるもDFに当たってゴール左へとわずかに外れる。
攻勢を続けるシティが先制したのは24分、ルベン・ディアスからの鋭いクサビのパスをペナルティーエリア手前で受けたフォーデンが反転してDFの股を抜くパスを通す。これをエリア内で受けたグリーリッシュがゴール右へとダイレクトで流し込むと、VARのオフサイドチェックを経てシティのゴールが認められた。
先制を許し、カウンターもままならない状況の続くクリスタル・パレスは、追い打ちをかけるようにキャプテンマークを巻くウォードが負傷し、34分にオゾーとの交代を余儀なくされた。
それでも43分、裏へのパスに抜け出したマテタがペナルティーエリアを飛び出したGKエデルソンにファールで止められ、エデルソンにはイエローカードが提示される。このFKをオリズが直接狙うも、ゴール右へとわずかに外れた。
後半もシティペースで試合が進み、53分にはペナルティーエリア左からFKのチャンス。アルバレスがゴールへと向かうボールを蹴ると、ゴール前に飛び出したロドリがスルーしてそのままゴール右へと吸い込まれる。しかし、ロドリがオフサイドポジションにいたためノーゴールとなった。
ゴールを取り消されたシティだが、直後の54分、左サイドからカットインしたグリーリッシュのパスがDFに当たってゴール前でこぼれ球になると、ロドリが競って残したボールをR・ルイスが押し込んでシティが待望の追加点を挙げた。
2点をリードしたシティは、公式戦7試合連続でクリーンシートがない状況だが、この試合でも失点を許してしまう。76分、シュルップが左サイドを突破しエリア内左から折り返したボールをゴール前のマテタが押し込み、クリスタル・パレスが1点を返した。
1点差に詰め寄ったクリスタル・パレスは迎えたアディショナルタイム、左サイドでマテタがボールを奪い返し、エリア内左で受けたエゼが仕掛けるもボールを失う。しかし、このこぼれ球に反応したマテタが、クリアを試みたフォーデンよりも一瞬早くボールに触り、倒されてPKを獲得。このPKをオリズがゴール左へと沈め、土壇場でクリスタル・パレスが同点に追いついた。
追いつかれたシティに再び勝ち越す時間は残されておらず、ホームで勝ち点2を失う結果となった。
■試合結果
マン・C 2-2 クリスタル・パレス
■得点者
マンチェスター・C：グリーリッシュ（24分）、R・ルイス（54分）
クリスタル・パレス：マテタ（76分）、オリズ（90+5分PK）