現地時間22日、イングランド・プレミアリーグは第5節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルは敵地エティハド・スタジアムでマンチェスター・シティと対戦した。
リヴァプール、アストン・ヴィラと並び開幕4連勝のシティは、ロドリが今季初の先発出場。デ・ブライネを負傷により欠く中、フォーデン、グリーリッシュ、コヴァチッチがベンチに座り、ギュンドアン、ドク、ベルナルド・シルバらが先発した。
一方、主将のウーデゴールを欠くアーセナルはトップのハヴァーツをサカ、マルティネッリ、トロサールの2列目がサポートし、冨安が負傷しホワイトもベンチスタートの最終ラインには右にティンバー、そして左にカラフィオーリがプレミア初先発を果たした。
開始早々、ボールと関係ない位置でハヴァーツとロドリが衝突するアクシデントからスタートしたこの大一番。より普段の形に近いシティが攻勢に試合を進め、アーセナルはなかなか狙った形でボールが奪えず我慢の時間帯が続く。
攻勢のシティは9分、右サイドに開いてボールを受けたサビオが、カラフィオーリを背負いながらもトラップと同時にカットイン。そのまま切り込んでスルーパスを出すと、呼応したハーランドが抜け出しGKラヤとの1対1を左足で制してシティが幸先よく先制する。ハーランドはこれで開幕5試合連続ゴールとなり、リーグ史上最速となる5試合での10得点、そしてクラブ史上最速となる105試合での100得点を達成した。
完全に試合のペースを握ったシティだが、16分にアクシデントが発生。右CKの競り合いの際にトーマスと激しく競ったロドリが右ひざを痛め、そのまま起き上がれず。プレー続行不可と判断され、21分にコヴァチッチが投入された。
するとその直後、リスタートから左サイドでボールを受けたマルティネッリがペナルティーエリア左から戻したボールをカラフィオーリが左足ダイレクトで狙うと、GKエデルソンから逃げるような回転のかかったシュートがゴール右へと吸い込まれ、アーセナルが同点に追いつく。リスタートのタイミングに納得のいかないシティイレブンが主審に抗議するも、ゴールは認められた。
追いついたアーセナルが落ち着きを取り戻し、ロドリを失ったシティに対して攻勢に出る。それでもこのまま1-1で終わるかと思われた前半のアディショナルタイム。サカのゴールへと向かう右CKを、後方から飛び込んできたガブリエウが頭で合わせ、アーセナルが逆転に成功する。
最高の形で前半を終えられると思われたアーセナルだったが、トロサールがB・シルバを後ろから押し、その後ボールを蹴ったとして2枚目のイエローカードを受けて退場。アーセナルは10人で後半を戦わなければならなくなった。
後半、10人のアーセナルはサカに代えてホワイトを投入し5バックへと移行。シティはアーセナルがゴール前に築く5-4のブロックをどう崩すかが後半のノルマとなり、バイタルエリアでボールを保持しながら守備ブロックの隙を窺う。57分にはウォーカーがミドルレンジから強烈なシュートを放つが、ここはGKラヤが正面ではじき返した。
ペナルティーエリアの手前でボールを回すシティに対し、アーセナルは5バックから6バックとなり、6-3のブロックでシティの猛攻をしのいでいく。61分には左CKのこぼれ球をグヴァルディオルがボレーで押し込むが、ここはGKラヤが素晴らしい反応ではじいた。
9人で守るアーセナルのゴール前を崩せないシティは70分、ドクに代えてフォーデンを投入。さらに78分にはウォーカーとサビオを下げてストーンズとグリーリッシュを投入し勝負に出る。
90%近いボール保持でアーセナルのゴール前に攻め入るシティだが、ボックス内には侵入できず、どうしてもフリーとなるアカンジやルベン・ディアスら守備陣のペナルティーエリア手前からのシュートに終始してしまう。
アディショナルタイムは7分と長めに取られ、それでも決定機を許さなかったアーセナルだったが、終了間際に左のショートコーナーからグリーリッシュのパスをコヴァチッチがシュート。これがDFに当たってこぼれ、ストーンズが押し込み土壇場でシティが同点に追いつく。
9人の全員守備で逃げ切りまであとわずかだったアーセナルだが、敵地で王者シティ相手の逆転勝利は叶わず。互いに勝ち点1を分け合う結果に終わった。
■試合結果
マンチェスター・C 2-2 アーセナル
■得点者
マンチェスター・C:ハーランド(9分)、ストーンズ(90+8分)
アーセナル:カラフィオーリ(22分)、ガブリエウ(45+1分)




